このブログは主に『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』)について書いているのだが、今回はニンテンドーDSで2009年に発売された『真・女神転生ストレンジ・ジャーニー』(以下『SJ』)のことも絡めながら書いていこう。ちなみに3DSのリメイク版はプレイしていないのでご了承ください。
この二作は『女神転生』(以下『メガテン』)シリーズであることは共通している。
個人的に『メガテン』シリーズ中では『SJ』が最高傑作だと思う。
逆に『超力兵団』は、個人的には『メガテン』シリーズ中最低ランクではある…、が、良くも悪くも思い入れだけは『メガテン』シリーズ中最高である(そうでなければ、ブログは書かない)。
『SJ』の攻略本で、このゲームに登場する悪魔をチェックしてみると、『超力兵団』に出てくる悪魔とはラインナップが異なることに気付いた。
「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」の第四回目でも触れた「オオクニヌシ」、「ヒトコトヌシ」という、『古事記』に登場する面々は、『SJ』では登場していない。
だが、「アマテラス」、「タケミナカタ」、「ヤタガラス」、「イナバシロウサギ」、「アメノウズメ」、「ヤマタノオロチ」(これは『超力兵団』にも登場する)、「スサノオ」(これも『超力兵団』でも登場)などといった面々は、『SJ』に出てくる。
元々、『超力兵団』に出てくる悪魔は「日本の神・日本に伝わる妖怪」といった面々が多く、西洋のものが少ないという特徴がある。
『SJ』の方はそういう括りはなく、様々な国の悪魔・神が登場する。しかし「オオクニヌシ」、「ヒトコトヌシ」は登場せず、「スクナヒコナ」(『超力兵団』の方には出てくる)も登場してない、というのは不思議ではある。
ただ、ひとつ言っておきたいが、「日本の神々」をゲーム(特に『メガテン』シリーズ)で扱うのは、今後は慎重になったほうがいいと思っている。
「右翼思想の人は、『天皇家に繋がるとされる日本神話』を好む傾向にある」という事実がある。
つまり、時と場合によっては、『メガテン』が、「右翼のプロパガンダ」に利用される恐れがある…、ということを危惧しているから。
さらに『超力兵団』のような世界観を持つゲームだと、もっと危険ではないか…、と。