先日『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(PS2。以下『超力兵団』)の第四話が、『シャイニングフォース・神々の遺産』(以下『神々の遺産』。セガから1992年に発売されたメガドライブのシミュレーションRPG)、及びゲームボーイアドバンスのリメイク版『シャイニングフォース・黒き竜の復活』(以下『黒き竜』)の第二章と似ているのでは、と書いたが、これに関して詳しく説明しよう。
以下、ネタバレを多く含むので注意。
『超力兵団』の第四話とは?
『超力兵団』の第四話のあらすじは、「港町の晴海町で、貿易船の積荷が消えて無くなったり、船員が消えるという事件が起こる。これは実は悪魔の仕業だったのだが…」という話。
この話の中で、「エルフマン」という外国人を捜すことになるが、実は彼はすでにこの世の人ではなかった。
晴海町の、エルフマンの私有地に存在する「天主教会」へ行くのだが、その隣には「外国人墓地」がある(ゲーム中では「外國人墓地」と表記)。
主人公のライドウがその墓地に行くと、何かが土の中に埋まっているらしいのを見つける。掘り起こすと、白骨死体を発見する。これがエルフマンである。エルフマンは既に何者かに殺害されており、その犯人がエルフマンに成りすましていたらしい。
その後、天主教会の中に入り、懺悔室を調べると、ラスプーチンという「ダークサマナー」が待ち構えていて、ここで戦うことになる…。
このラスプーチンがエルフマンを殺して、成りすましていたのだ。
ちなみに、この教会付近をうろつくと、「グール」という悪魔と遭遇することがある(ザコ悪魔に過ぎないけど)。
『神々の遺産』の第二章とは?
では『神々の遺産』の第二章について。
この話は、「リンドリンド」という港町(!)が主な舞台である。
主人公たちには、旅路のためにどうしても船(!)が必要である。しかしリンドリンドの船はすでに「議長」(リンドリンドでいちばん偉い人)の所有する一艘しかない。これは貸せないと言われる。
しかしその後、議長は「行方知れずの孫を捜して欲しい」と依頼してくる(!)ので、これを聞き入れて解決すると、船をくれる。だが、敵の魔女「ミシャエラ」によって船は焼かれてしまう。
船が焼かれたことを話すと、ここの近くにある「シェード教会」(!)に行きなさいと言われる。
さっそくシェード教会に行くが、どこか異様な雰囲気である。墓は掘り返されているし(!)、人々の様子もどこか変だ(ずっと昔のことを言う人が多い)。
神父の部屋で、神父に会うと、「神に祈りを捧げられるなら、どうぞ奥へ。また後ほどお会いしましょう」と言われる。
勧めどおりに、奥の礼拝堂へ行くと…、神父は正体を現す。実は神父だと思っていたのは、主人公の敵である「ルーンファウスト帝国の軍師・ダークソル」であったのだ(!)。
神父は、すでにダークソルによって殺害されていたのであった(!)。
ダークソルは、神父と戦って負傷していたので、逃げていってしまう。ここでは、ボスの「グール」(!)と、ザコの「ゾンビ」*1、「スケルトン」と戦うことになる。実は、この教会にいた人々は、ほとんどが「ゾンビ」だったのだ…。墓が掘り返されていたのも、ダークソルが死体を掘り起こして、ゾンビを造ったからである。
ゾンビでなかったのは、「鐘撞堂」に居る男と、後に仲間になる「アモン」と「バルバロイ」という鳥人の夫妻だけであった。
なお、リメイクの『黒き竜』でもだいたい話は同じだが、一部のセリフが異なっていたり、ダークソルと会う時に主人公が喋る…、などの違いがある。
似ている点は…
だいたい理解できるだろうが、「港町」、「失踪事件」、「教会」、「墓地」、「墓地の土を掘り起こす(墓地が掘り起こされている)」、「敵が重要人物を殺害し、その人物に成りすます」、「グール」という箇所は共通項である。
違うのは、『超力兵団』では敵の「ラスプーチン」と直接対決するが、『神々の遺産』では敵の「ダークソル」とは今回は戦わないという点である(ここで戦うのは「グール」と「ゾンビ」)。
参考にしたゲーム
- デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(プレイステーション2/発売元・アトラス)
- シャイニングフォース 神々の遺産(メガドライブ/発売元・セガ)
- シャイニングフォース 黒き竜の復活(ゲームボーイアドバンス/発売元・セガ)
参考文献
- デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団 超公式完全本(ファミ通編集部責任編集/エンターブレイン)
- デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団 超公式ふぁんぶっく(ファミ通編集部責任編集/エンターブレイン)
- シャイニングフォース 黒き竜の復活 ファイナルコンプリートガイド(ファミ通責任編集/エンターブレイン)
*1:生ける屍。ちなみに『超力兵団』でも「ゾンビー」という悪魔が居る