昨日から、Wiiのバーチャルコンソールで買った『旧約・女神転生』の中の、『デジタルデビルストーリー 女神転生』の方をプレイしている。
何となく「古臭い」という気はするが(そりゃ、元はファミコンだし…。ファミコン版は少しだけやったことはある)、でも、やはり「3Dダンジョンのメガテンは面白い」と思ってしまう。久々に「メガテン熱」が出てきたようだ。
それで思ったが、PS2の『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』)は、「旧式のメガテンに、いろいろ新しい要素を付けてみたが、その結果として(ある程度は上手くいってるが)、いくらか失敗している作品」、というのが私の総評である。
考えてみれば『超力兵団』で、「主人公は剣と銃を使い、悪魔召喚をするが、魔法は使えない」設定は『真・女神転生』シリーズ(1、2、if…)の名残りであり(初代『女神転生』では銃は存在しない)、さらに「一種類のアイテムは9個しか持てない」のも『真・女神転生』の伝統である。そして、伝統的な「悪魔合体」も当然ある(三身合体は無いけど)。
だが、「世界観は戦前日本」であるとか(メガテンは伝統的に「開発当時の現代日本」や、「近未来の日本」が舞台であることが多い)、「悪魔を管に入れて捕まえる」システムや、「主人公と仲魔で『捜査』をする」システム、「戦闘シーンは『テイルズ』シリーズ風」である点などは「新しい要素」と言えよう。
ただ、その「旧式メガテン」の部分と「新しい要素」が、やや「ちぐはぐ」という印象もある。それで、全体的には評価を下げることとなっている。
もうひとつ言うと、本家「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」シリーズでも触れたことがあるが、この『超力兵団』のような世界観の設定を(特に「戦前日本が舞台で、天皇崇拝団体を味方としたり、『古事記』が実話になっている」といった点など)、『メガテン』(「神も悪魔も存在する」が前提のゲーム)でやるのは、特に子どもや若者には危険だと思っている。