PS版『真・女神転生2』をやっているが(バグが多いのは仕方ないと思って諦めている…、どうも別メーカーに移植を任せたのが原因らしい、という情報もある)、ようやく地下世界までは辿り着いた。この地下では「ヒルコ」と会うが、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』)のヒルコとは異なる。
この地下には日本の神である「天津神と国津神」が封印されているのだとか。メシア教徒はこの神々を「邪教の神」と呼ぶ。日本の神々が地下に封じられたのも、メシア教の組織「センター」の陰謀によるものだとされる。さらにあの「平将門公」も、今は封じられているが、ヒルコは復活を望んでいるようだ。
この『真・女神転生2』の世界でも、『古事記』にある「国津神が天津神に日本を譲った」という話は実話とされているのであろう。アマテラスも登場するし。本作のような世界観では、それについては問題があるとは思わない。なにしろ、「天皇制」などすでに存在していない世界であろうから…。
だが、『超力兵団』の世界観(「天皇が神だった時代の日本」)で、『古事記』を実話にするのは非常に問題だ。「右翼を喜ばせるために作ったのではないのか。天皇崇拝を賛美しているのか?」と言われても不思議ではない。やはり、『メガテン』の世界観としては、「大日本帝国」は相応しくないのだ。