近いうちに「平成」が終わる…ということで、ひとつ書いておこう。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』)は1931年が舞台であるが、史実なら元号は「昭和6年」である。だが、この『超力兵団』では「大正20年」となっている。つまり「ありえない元号」を使っているわけだ。
これについては、本家「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」シリーズでも書いたが、「どうしても『昭和天皇』は出したくないから(人によっては「昭和天皇は戦犯」と見なすため)」という意図があるのかも知れないと思う。しかしそれ以外にも、何かあるのかも…。
この『超力兵団』で、やたらと「大正」が強調されるのは、どうも違和感がある(史実を知っていると「いや、昭和6年だろう」と突っ込みたくもなるから、かも)。例えば鳴海のセリフでも「この大正という時代…」といったものが見受けられる。もしかすると「この日本は天皇が治めている、治めるのが相応しい」と強調する狙いがあるとか? また、司馬遼太郎の言っていた「昭和は良くない、明治は良かった」論とも似たものを感じる。
ちなみに「元号を廃止しろ、天皇制廃止しろ」と主張する左派が居ることは承知しているが、私はそのようなグループと関わるつもりは無い。天皇制は身分差別制度であることは認めるが、天皇制廃止論者にも一部に過激派が存在するため、一切関わりたくない、ということ。無論、歴史修正(改竄)主義の右派や極右とも関わるつもりは無いが。