『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』に出てくる建物で「大道寺紡績工場」というものがある。これは、このゲームのヒロイン・伽耶の実家である「大道寺家」が作った工場のこと。
実際の戦前日本だと、このような工場で、低賃金で働かされる人の中には「当時日本の植民地にされていた、韓国から連れてこられた韓国人女性」も多く居たことは知られている。だが、このゲームではそのようなことは描かれてはいないと思われる…。そもそも、「植民地支配、在日韓国人」といったキーワードすら出てきた記憶が無い。
さらに、1931年当時の東京には、そのような「在日韓国人の居住地」も存在したのだが、このゲームで行ける場所には、そんな場所は無いようだ。
やはり、戦前日本を描くのであれば、このような面も描かないといけないと思うが。意図的に「昔の日本の暗部」には触れようとしていない点が気になる。それこそ「日本スゴイ」を強調する狙いがあるようにも見える。