『真・女神転生』の「メシア教」は、「唯一神」を信仰しているので、「キリスト教」をモチーフとした架空の宗教であろう。思想的には「左翼」に近いと考えている。何故なら、「いつかメシアが現れて、千年王国が作られる」という、未来志向の思想だから。過去を否定し、未来を見すえるのは左派だと思う。
メシア教と対立する「ガイア教」は、「アスラ王」を崇拝しているところからすれば、ヒンドゥー教とかそのあたりが由来なのかも…。思想的には「右翼」であろう。現代を否定し、「神も悪魔も共存していた古の時代に戻そう」としているため。このような回顧主義は右派の特徴だと思う。それに、ガイア教を信じる「ゴトウ」のモデルは三島由紀夫だし。
そして『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』に出てくる「超國家機関ヤタガラス」は、間違いなく右翼…、というか「極右」であろう。「国家神道」がモデルの、天皇崇拝団体だから。しかし「右翼」であっても、ガイア教とは違うのだろう。ガイア教は天皇を崇拝したりはしないから。
なぜこんな話をしているかというと、これは本家「ろーだいありー」で今後書く予定の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか？」第九回目以降で、非常に重要なテーマとなるからである。
