本家「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」八回目で書いたが、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』の第拾話に出てくる「アラハバキ」のセリフで、「遥か昔より、天津に逆らうものを討つために働いてきたデビルサマナーの末裔…」といったものがある。これを見ると(「天津」とは「天津神」のことで、『古事記』においては「天皇の祖先」とされる)、このゲームでは「日本人は遥か昔から、歴代の天皇に忠義を尽くしてきたのです」(「大日本帝国」時代の子ども向け教科書にはこのような記述があったりする)という、右派が好む創作を取り入れているのかも知れない。このような創作をゲームに取り入れるのは、子どもたちには良くないと思う。特にこのゲームの世界観(『古事記』が実話にされていたり、神武天皇も実在したかも、と思われる世界)では危険である。
詳しくはこちらも参照。
シリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」・第八回目 - ろーだいありー
参考文献
・「日本が『神の国』だった時代 国民学校の教科書をよむ」(入江曜子著/岩波新書)