悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』と続編及び『葛葉ライドウ』シリーズの復活を阻止したいと思うメガテニストが書くブログ。ただしライドウは尊いと思っているよ?

「1931年が舞台だからいいのだ」とは言い難い…

以前書いた記事。

 

kirishimaloda6915.hatenablog.com

 

これをもう少し掘り下げてみる。

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』)は、1931年の日本を舞台としている。これ自体は別にいいのだが、問題なのは「このゲームが発売される時代(2006年)を考慮していない部分がある」点である。

つまり、2006年という時代は、「天皇が神であった頃はとっくに過ぎ去っており、民主主義の社会であり、天皇嫌いな人に対して無理やり『天皇を崇めよ』と強要することは出来ない時代」なのである。それなのに、「天皇崇拝団体を味方にする」設定や、「天皇を救わなければ進めない話(第七話)」をゲームに取り入れてしまうのは、非常に好ましくないと考えている。特に青少年には。

1931年が舞台であろうとも、「天皇や天皇崇拝団体に従わないことも選べる」ようにしなければ、2006年という時代に発売するゲームのシナリオとしては相応しくないだろう。本当の1931年に発売するならともかく(まだテレビゲームなど無い時代だけど…)。

『超力兵団』の製作者というのも、「1931年当時の日本人になりきってゲームを作っている部分がある」と感じられる。これは、多少はいいのだが、行き過ぎると「現代の視点が抜け落ちてしまい、過去を批判的に見ることが出来なくなる」という問題が生じる。