本家「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」シリーズで、いずれ参考文献として取り上げるであろう本を紹介する。
『和解は可能か 日本政府の歴史認識を問う』(内田雅敏著/岩波ブックレット)という本。
日本政府の「歴史認識」(主に戦争に関すること)の移り変わりなどが書かれている。「河野談話」・「村山談話」などについての記載もある。
安倍首相の歴史認識・戦争観、靖国神社の歴史認識・戦争観なども書かれているのだが(両者はほぼ同じであろう。「戦争の美化」、「天皇の戦争責任は問わない」といったところは)、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』に出てくる組織「超國家機関ヤタガラス」(天皇崇拝団体)の歴史認識・戦争観も、この安倍氏と靖国神社のものとだいたい同じだろう、と考えている。なぜかというと、「天皇を崇拝している」時点で、どうしてもそうなってしまうのだ。無論、このゲーム上では「ヤタガラスの歴史観・戦争観」なんてものは描かれてはいないが、第七話の話などを元に考えてみれば、きっとそうだろうとしか思えない。
そのような危険な歴史観を持つであろう団体を「味方」として出すこと自体、2006年に発売するゲームとしては相応しくない、と思う。