本家「ろーだいありー」のシリーズ記事「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」シリーズで何度か書いていることだが、もう少し検証してみたい。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2)のシナリオは、表向きは「天津神」(天から光臨した神。天皇家の祖先とされる)と「国津神」(土着の神)との争いを描くもの、となっているのだろうが、私が思うに、どうしても「日本人対韓国人」の争いのようにしか見えない。
宗像(国津神スクナヒコナに憑依されている)や、アビヒコ、ナガスネヒコ、ヒトコトヌシ、スクナヒコナなどのボスキャラのセリフを詳しく見ていくと、「韓国に侵略してきた大日本帝国を恨む韓国人の言葉」のようにしか思えないからである。このゲームの世界観であれば、なおさらそう見える。さらにスクナヒコナは「韓神」という説があることと、最終ボスが「伽耶」(これも韓国と関わる名前)であることも、何か関係があるように思える。
「天津神対国津神」の争いを描くゲームを作る場合、「大日本帝国」を舞台とするのは、「軍国主義礼賛」のように思われてしまうので、青少年への影響を考えると、好ましくないだろう。どうしても作りたいなら、舞台は古代日本にするべきである。