ちょっと気になる記事があった。
報道で「皇室の先祖・アマテラス」などと言うのは、不適切なのは間違いない。そりゃ批判もされるわけだ。
それで思い出したのだが、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』)でも、本編では「天皇の祖先のアマテラス」などと言うシーンは存在しないのだった。そもそも「アマテラス」は登場しないし(『真・女神転生2』には居たが)。だが、この『超力兵団』は『メガテン』なので、仲魔として登場していなくとも、「アマテラス」も実在したことになるのは確かなのだろう(そして「神武天皇」まで実在したことになってしまう…)。
『超力兵団』の中で、「アマテラス」が登場して、ヤタガラスの関係者が「天皇の祖先はアマテラスなのです」などと言うイベントシーンを入れたりすると、「ゲームとはいえ、神話と現実をごちゃ混ぜにして、天皇を神格化するようなイベントを入れるな!」といった抗議が来る可能性もあるので(少なくとも私なら抗議するだろう)、入れなかったのではないか、とも考えられる。というか、アマテラスが出てこなくとも、既に「そういう内容」のゲームなのだけど。第七話は、明らかに「天皇を神格化することを正当化しているシナリオ」としか思えないから。はっきり言うと、「二十一世紀に発売する青少年向け一般販売ゲーム」のシナリオとしては非常に相応しくないものだ。
そして、「天皇を神格化する団体(ヤタガラス)」を味方にしなくてはいけない、という設定もまた、青少年向けゲームとしては好ましくないだろう。詳しくは本家「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」シリーズを参照のこと。