1931年というと、史実では「満州事変」(「柳条湖事件」がきっかけとなる)が起こった年であるが、同じ年を舞台とした『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2)の世界ではまだ起こっていないと考えられる…(このゲームでは「大正20年」という架空の元号になっているが)。ってことは、このゲームの時代は「1931年の9月よりも前」なのは確実だろう。
だが、いずれはこのゲームの世界でも、満州事変は起こるであろう。
それにしても、わざわざ「満州事変が起こる直前の時代」を選んだのは何か意味があるのか?
もう一つ気になるのは、満州事変の発端である「柳条湖事件」がいずれ起こるとして、このゲームの歴史観(独自に「ヤタガラス史観」と名付けたが、「皇国史観」そのものと言える)では、それは「関東軍の自作自演ではなく、中国の仕業である」ことになってしまう可能性があるということ。右派の歴史観(歴史修正(改竄)主義に基づく)では、そういうことになっているのだろうから。