『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2)の難点の一つとしては、シナリオにいろいろな伏線を張っておきながら、結局最後に明かされたのが「過去のメガテンシリーズの前日談みたいなものでした」という、矛盾点が多く拍子抜けするものであるところだろう。
これについてはいずれ本家「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」で詳しく触れるが、なぜこのようになってしまったのか…。憶測だけど、初めからこういうラストにしようとした訳では無さそうな気もする。ラストの展開を考えないまま開発していたら納期が迫って、結局「矛盾を承知で」こういう展開にしたのかも知れない。それとも、「本来考えていたラストの展開が、諸事情で没になったので(倫理上の問題とか…)、慌てて新しい展開を作ったためにこうなった」のか。後者の可能性も無くはないと思う。
そういえば、江戸川乱歩の小説も、伏線をたくさん張っておきながら、拍子抜けするくらいあっさり終わってしまうものもあったりする。