『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』のシナリオ描写では、中国や韓国などのこと（日本以外のアジアのこと）は無視しているとしか思えないのが問題だと考えているが（詳細は本家「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか？」で）、もうひとつ言いたいのは、「沖縄のことも無視しているのは問題だ」ということ。
そもそも沖縄戦というのは、「昭和天皇が、戦争をなかなか終わらせようとしなかったために起きた悲劇」と考えている。天皇が早く戦争を終わらせていれば起こらなかったのかも…。しかしこのゲームのラストダンジョン「アカラナ回廊」の未来描写では、東京大空襲や原爆投下の描写などはあるのに、沖縄戦については描かれていないと思われる（その後のベトナム戦争と思しきものは描いているのだが…）。
だが、このゲームの未来でも、沖縄戦は確実に起こるだろう（「ポツダム宣言」の描写があることを考えると…）。その戦争責任は軍部のみならず天皇にもあり（このゲーム上の未来では、その天皇は大正天皇の可能性がある）、天皇崇拝の「超國家機関ヤタガラス」にもあることになる。しかしそれに関しては全く描こうともしない…。ある意味では沖縄差別とも言える。
