私としては、かつての「悪書追放運動」などのように、作品の全体を見ずに部分だけを見て「これは良くない」と批判することはしたくないのだが…。ただ『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』の場合、「そもそも、ゲームのコンセプトやテーマ、シナリオ全体に問題があり、さらに細かい部分にも問題が多い」から色々言わざるを得ないのである。
まず、何度も書いたけれど「大日本帝国(右翼好み)が舞台で、右翼が好きな『天皇』を崇拝する団体を味方にしている(裏切ることは出来ない)ゲームであり、なおかつ戦後の2006年に発売された」こと自体が非常に問題だし、「『古事記』(天皇家にのみ都合よく書かれた歴史物語)を実話とし、天皇に歯向かう者を悪と設定してしまう」という基本シナリオもまた問題があるのだ。
細かい部分の問題については、これまでも色々取り上げてきたのでそちらを参照のこと。
だが、私がこのゲームについて批判したり、「この『ライドウ』シリーズは今の時代には相応しくないから、封印した方がいい」と言うのは、メガテンを心から愛するメガテニストだからであり、主人公のライドウもすごく好きだから…、ってことも念のために言っておく。こういうブログ(及び本家の方)を書いていると、どうしても「アンチか」とか言う奴らも現れるからね…。私はエゴサーチはしないので(匿名掲示板の類は一切見ない)、私が見ていないところでごちゃごちゃ言う連中は相手にしないが、直接中傷してくる者には容赦しないのでね(やり返すようなことは一切しない。ブロック・報告はする。あまりに悪質なら訴訟も考える)…。その辺は一応注意して欲しい、と警告。