『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』の歴史観はあくまでフィクションだから、現実とフィクションの区別が付く賢明な人であれば、そのまま信じ込むことは無いだろう、というのは分かっている…(ただし、まだ区別の付きにくい子どもたちはどうだろう…?)。他の作品でもそうだ。だが、近年の「右派による歴史修正(改竄)主義」の台頭を見ると(その手の本はたくさん売られているし、動画も数多くあるようだし)、いつまでもそのように楽観視出来るのか…? という疑問も湧いてくるのである。
歴史修正(改竄)主義の本も、結局は「フィクション」に過ぎないのだけど、これを鵜呑みにする人たちはそれなりに居るからね…。「なぜ、歴史を歪める、歴史修正(改竄)主義の本を書くのか」という疑問を突き詰めると、結論としてはほとんどの場合、「日本は、建国から今まで、悪いことなど何もしていない国だったらいいなぁ」といった、自分勝手な願望からではないのか、と私は考えている。裏返すと、「日本…、特に大日本帝国時代の日本は、残虐な歴史・悪い歴史も多くあった」ということだが。だから、「そういう悪い歴史が一切無かったことになればいいのに…、栄光の歴史だけあればいいのに…、戦争が起きたのは日本のせいでなければいいのに…」なんていう願望が出てくるものなのだろう。このゲームもそんな感じで作ってるのでは…、とつい思ってしまう。