本家「ろーだいありー」で忙しくて、こちらは更新できなかったのだが、久々に書く。
本家では日本軍「慰安婦」問題に関する本のレビューを多く書いてきたが、なぜこのテーマかというと、これは歴史修正(改竄)主義とも密接に関わるものだからである。「日本軍「慰安婦」制度など、歴史教科書に載せるな」と主張するべく出てきたのが「自由主義史観研究会」、「新しい歴史教科書をつくる会」などの歴史修正(改竄)主義組織であるのだから。
それで、改めて主張しておくが、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』で、「超國家機関ヤタガラス」という「天皇崇拝団体」を味方とする設定は、私のような「反・歴史修正(改竄)主義」の立場の考えからすれば、非常に問題があると言わざるを得ない。何故かと言うと、「天皇崇拝主義」と「歴史修正(改竄)主義」は非常に親和性の高いものだからだ。
旧日本軍は「皇軍」…つまり「天皇の軍隊」…とも呼ばれていた。歴史修正(改竄)主義者の原点は、まず天皇の部隊である「皇軍」を美化したいという思いからではないのか、と考えられる。「現人神・天皇が率いる軍隊が悪いことなどするはずがない」という思い込み・そう思いたい願望から「歴史修正(改竄)主義」に走る。これが歴史修正(改竄)主義の原点のような気がする。
「皇軍が悪いことなどしないと思いたい」という願望が、「日本軍『慰安婦』など居なかった」、「南京大虐殺は無かった」、「植民地支配で日本はいいこともした」といった歴史修正(改竄)主義へと繋がっていくように思う。そう考えれば、「天皇崇拝」と「歴史修正(改竄)主義」は親和性が高いと言えるだろう。
だからこそ、例えゲームであっても「天皇崇拝を美化するようなもの」は、青少年には特に好ましくないと考える。ここから「歴史修正(改竄)主義」へと行ってしまう危険性があるため。