昨日のBS-TBSで『日本のいちばん長い日』(2015年)をやってたので、つい観てしまう(三年ほど前に地上デジタルでやってた時も観たのに…。実はDVDも買ってあるのに…)。何度観ても面白い。すごく好き(最も好きな日本映画は『キャタピラー』なのだけど)。本家「ろーだいありー」でもレビューを書いたが、その時触れたように劇場でも観たことがある。劇場で観た時が一番面白かった。
この映画には天皇(昭和天皇。役者はモックンこと本木雅弘!)が出てくるけど、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(以下『超力兵団』)とはまったく描き方は異なる(このゲームでは大正天皇だが、時代的には本来なら昭和天皇のはずである)。『超力兵団』は、天皇・天皇家・天皇制を賛美しているような描き方だとしか思えないが、『日本のいちばん長い日』はそういう描き方ではない。別に反天皇制映画ではないが、それでいいのだ。
世界観的には共通するが(戦前と戦中という違いはあるが、「大日本帝国」を舞台とする点は同じで、軍人が多く出てくるのも同じ)、まるで印象が違うと感じる。『超力兵団』はフィクションで、『日本のいちばん長い日』はノンフィクションを元にしている、という違いはあるけど、それだけではなく、何かが決定的に違うのだろう。どうも、『超力兵団』をプレイするとミリオタ・天皇崇拝者になる若者が現れそうだ、という懸念があるが、『日本のいちばん長い日』はそうは感じなかった。そう考えると、『超力兵団』はやはりミリオタ向けだと言うことかも。
それにしても、今改めてこの映画を観ると、軍人(特におじさん)が宗像のように思えてしまう…。