「天皇の儀式」に「大嘗祭」というものがある。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』に出てくる組織「超國家機関ヤタガラス」は、極右の天皇崇拝団体であることは間違いないのだから、このような儀式を「神聖なもの」、「国民の安寧を祈るもの」として執り行っているのではないだろうか、と考えている。
ゲーム上では、ヤタガラスは古くから霊的な力で日本を守護してきた…と言われているが、それは「天皇の祈りによるもの」なのだろうか。
だが、本当にそうだとしたら、戦争など起こらないはずなのだが…、という疑問も生じる。しかしゲーム上では日露戦争などはあったと考えられるし、ラストダンジョンを見れば、この先もアジア・太平洋戦争が起こることは避けられないのは分かるだろう。
本当のところ、ヤタガラスが守護しているのは天皇だけなのだろう。だから、天皇が戦争をすると言い出せば止めないのだ。なぜならそれは「聖戦」だからだ…。
このような、ある種のおぞましさを持つ集団を味方とするようなゲーム自体、二十一世紀の日本では、やはり本来は出すべきではなかった、と私は考えている。そもそも「天皇の祈りが日本を護っている」という思想は右翼好みであり、多彩なプレイヤーの居る『メガテン』でやるようなものではない。ましてや、『メガテン』ではアマテラスさえも実在するのだから、危険極まりない。
詳しくはまた本家「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」シリーズで書こうと思う…が、第八回目公開からすでに一年も経ってしまった。だが第九回目も何とか執筆中なので、しばしお待ちを。