今週のお題「怖い話」
このブログでこのテーマだと『女神転生』(『メガテン』)シリーズは怖いとか、『メガテン』の怖い都市伝説、とかいう話になってしまいがちだが、ここでは「『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下 『超力兵団』)のここが怖い!」というのをやってみよう。
「超國家機関ヤタガラス」が怖い
まず「天皇崇拝の『超國家機関ヤタガラス』(以下ヤタガラス)が味方であること」自体が怖い。人によってはそう思わないだろうが、よく考えてみるがいい。天皇を現人神として崇拝し、「八紘一宇」*1を達成しようとした「国家神道」(ヤタガラスのモデル)がかつての日本に存在したからこそ、日本は戦争を始め、最終的には戦争に負けたのではなかったか? さらに言うなら、天皇制自体も身分差別・女性差別などの問題があり「怖ろしいもの」と言うことも出来よう。
そしてヤタガラスの思想自体も怖いというか、おぞましすぎると思う。どう考えても、ヤタガラスの思想とは「天皇に逆らうものは殺せ」、「有事の際は天皇のために命を捨てる覚悟で戦え」*2、「天皇を救わないことは許さない」ということなのだろうからね。
流血描写が怖い
これは至極シンプルな理由だ。パッケージに「このゲームには暴力やグロテスクな表現が含まれる」シールが貼ってある通り、「戦闘シーンの流血描写が怖い」。
グラフィックと雰囲気が怖い(他の『メガテン』よりも)
このゲームは「他の『メガテン』より、特にグラフィックと全体的な雰囲気そのもの」が怖い。例えば「ヒルコ」、「レギオン」、「ゾンビー」*3、「シキミの影」といった悪魔たちは、他の『メガテン』に出てくる悪魔たちよりも怖ろしく描かれている。それ故か全体的な雰囲気も他の『メガテン』よりも不気味なのだ。世界観とシナリオ、時代背景*4も原因なのだが。
「反社会的勢力の者たち」が怖い
いわゆる「反社会的勢力の者たち」が味方になるのが怖い。そもそも「反社会的勢力」自体が怖いのに、これを味方にするなんて…。ただの倒すべき敵だったらまだマシだが。そういえばセガのゲームで『龍が如く』っていうのもあったな…。
「スクナヒコナ」登場のムービーが怖い
これは本家「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」第八回目でも触れたが、「第拾話で敵キャラクター『国津神・スクナヒコナ』が登場する時のムービーが怖い(というか吐き気がするほど気持ち悪い)」。何しろ「宗像」という敵の軍人の口の中から登場するのだし*5、スクナヒコナ自体も不気味。さらにここで戦うボスは、その「宗像」の頭からスクナヒコナが飛び出しているようなグラフィックで、異様に気持ちが悪い…。元々『メガテン』の悪魔デザインには不気味なものも多いわけだが、他の『メガテン』ではここまで不気味なものは居ないと思う。
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