この前のブコメ。
過敏な「大正ロマン」配慮の余波で中華圏のゲーマーが迷惑を被る事例
- [大正ロマン]
- [アトラス]
- [メガテン]
- [歴史認識]
規制はされて当然だろう。私はライドウは好きだが『ライドウ』シリーズは日本でも復活すべきじゃないって言い続けるだけ。特に『超力兵団』はそうで、「天皇を護らないといけない」話があるなんてね…。
2020/08/20 12:00
『真・女神転生3ノクターン HDリマスター』(PS4、Nintendo Switch。以下『メガテン3リマスター』)では『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』)と続編の主人公・葛葉ライドウがゲスト出演しているが、アジア輸出版(韓国、中国など向け)ではライドウは出演出来ないことになった話のへコメント。「大正ロマンものは中国人や韓国人は嫌うから」というのが原因らしい。
しかし、この私のブコメが理解出来ない人ばかりだ…。全く、私に言わせてもらえば「たとえフィクションであろうとも、天皇崇拝団体が味方であったり、天皇を護らないといけない話があることのどこが問題か」が分からない人の方が理解不能なんだが。天皇制は差別制度だし、昭和天皇には戦争責任と植民地支配責任があるし、さらに天皇と天皇制を嫌う人もメガテニストには居るに違いないのに…。
「大正ロマンが韓国・中国で嫌われる背景」を、きちんと認識出来ない人が多いのが混乱を招くのではないか、と私は思う。これが嫌われるのは、「明治から大正、昭和の戦争終結の時まで、天皇制国家だった大日本帝国は、侵略戦争によって韓国などを植民地にし、散々酷いことをしたのだから、大正時代(明治、昭和も含めて)を美化するのは侵略戦争と植民地支配を美化するのと同じことであり、許せない」ということだろうと考えている。だが、今の日本では「植民地支配で日本は韓国などにいいことをしてやった」といった歴史修正(改竄)主義本が多く出回っているため、それを真に受けてしまうと「なぜ韓国人や中国人は大正ロマンが嫌いなのか分からない」となってしまうのだろう。またその手の本は読んでないとしても、日本の歴史教科書でも植民地支配や侵略戦争のことはあまり深くは学ばないようだから、無知な人も多く、それでやはり同じように「なぜ大正ロマンを理解出来ないのか?」となるわけだ。
まず「植民地支配、侵略戦争」のことを正しく理解することから始まるのだが、今の日本では「正しく書かれていない歴史修正(改竄)主義本」がたくさん並んでいるわけで…。全く困ったものだね…。
また、前も言ったように『メガテン3リマスター』のアジア版ではライドウが出演を辞退しているのは、彼が主役である『超力兵団』及び続編での設定もまた問題だからだろうと考えている。『超力兵団』と続編では、ライドウは天皇崇拝組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)の配下なので、アジア圏の人から見れば「天皇に仕える侵略者、敵」となるわけだ。侵略戦争や植民地支配は「皇軍」(天皇の軍隊)によって行われたわけだから、いくらフィクションとはいえヤタガラスもライドウもアジア圏では嫌われるのは当たり前のことだろう。だからライドウは出演しないことになったのだと思うが、それを「過敏・過剰な配慮」とは言わない。『超力兵団』と続編には、日本以外のアジア版は存在しないのも当然だ(英語版は存在する)。
ところで、オタク層はネット右翼が多い、なんて意見も時々耳にするが、果たしてそうだろうか…。少なくとも私は違うのだが(でもネット左翼も嫌いなのが多い)。ただ、オタクカルチャーとネット右翼は親和性が高い、というのはあるのかも、とは思う。『超力兵団』と続編はまさに右翼やネット右翼が好みそうなコンテンツだし。まあだからこそ、ライドウは好きだけど『ライドウ』シリーズはもう復活して欲しくないと何度も言うわけだが。今の時代は歴史修正(改竄)主義が蔓延っているわけだし。
…こんなことを言うから、私は他のメガテニストからは目の敵にされるのだろうが、別にどうでもいいことだ…。
↓クリックしてね!
↓これもクリックしてね!