悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』と続編及び『葛葉ライドウ』シリーズの復活を阻止したいと思うメガテニストが書くブログ。ただしライドウは尊いと思っているよ?

若者が「ネット右翼化する」可能性のあるものを出すのは「製造者責任」を問われるかも、という話

「ファミ通.com」の記事。

 

www.famitsu.com

 

暇だと、ついPVとか見てしまうんだなぁ…。ライドウとゴウトも出ている…。ライドウが出てくると「おお、オーケン*1じゃないか!」とかつい呟いてしまうし。

さて、一頃「ひろしまタイムライン」なるものが批判されたりしていたが…。概要と批判はこの記事を参照。

 

webronza.asahi.com

 

批判点は人により異なるが、私は「ヘイトスピーチや歴史修正(改竄)主義、嫌韓・嫌中思想が蔓延るこの時代に、何の注釈や解説も付けずにこの企画をやってしまった」ため、「これを見たネット右翼どもが調子に乗って、ヘイトスピーチの材料として使ってしまったこと」と、「NHKが仕掛け人だったこと」がひとまず問題だと考えている。

私はライドウは好きなのだが、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』)と続編を復活させて欲しくないと思うのは、この「ひろしまタイムライン」への批判に近いものがあるのかなぁ…、と。

『超力兵団』が発売された2006年当時の社会状況(今ほど歴史修正(改竄)主義や嫌韓・嫌中思想は広まっていなかったと考えられる)では、『超力兵団』をプレイした人が「嫌韓・嫌中思想を抱く」、「天皇を崇拝するようになり、天皇にまつろわない者は排除しても構わないと考えるようになる」、「右翼思想を持つようになる」、「ネット右翼化する」とまでは言えないのかも知れない(しかし一部にはそうなってしまった人は居ると思う)。しかし、今の社会状況でこのゲームを再び世に出してしまうと、その危険性は高いのでは…、と懸念してしまう。そう、何度も言うが今は書店に「歴史修正(改竄)主義本、嫌韓・嫌中本」などがたくさん並ぶ(ベストセラー化しているものも多い…)時代だし、現実とネットにはヘイトスピーチが蔓延している…。

既にネット右翼化している若者がこの『超力兵団』に触れると、感銘を受ける可能性は高い。そして「超國家機関ヤタガラスは天皇を守護している素晴らしい組織! 日本は天皇が居るからこそ平和で美しい国だ。ライドウは天皇を救い天皇にまつろわぬ者を倒した勇敢な日本男児である。さらに『伽耶』という『生意気な韓国』*2を現した存在も追い払って日本を護った。『超力兵団』は実に素晴らしいゲームだ」なんて言い出しそうである。そんな「右翼にばかり受けそうなゲーム」を、今では世界的企業「セガ」の子会社になったアトラスという有名なメーカーが、再び世に出してもいいのだろうか…? 人によっては「製造者責任」を問いたくなるかも知れない。そのあたりは、良く考えて欲しいと心より願っている。

*1:私はライドウの本名は「大槻ケンヂ」としていることが多いため、こう呼ぶことがある

*2:ネット右翼の見解ではそうなっているのだろう