「AUTOMATON」の記事より。
海外ゲームの話だが、「『Apex Legends』というゲームに出てくる、ある人物のセリフが人種差別的だとの指摘があったので修正した」、という記事。このゲームのことは知らないけど…。
そりゃ、世界中で売られるようなゲームでは、敏感にならざるを得ないので、修正したのは良かったのではないか。表現規制だとか言う声もあろうが。例えば日本人の主人公に向かって「ジャ〇プ」なんて言う人物が出てくるゲームだったら*1、日本人であれば嫌だと思うだろう。
また、韓国人や中国人のことを、いわゆるネット右翼がよく使う蔑称で呼ぶようなゲームがあったとすれば、猛抗議が来るのは予想出来る。というか、ゲームの倫理審査がしっかりしていれば、こんなセリフは発売前にカットされるだろうが。
しかし「差別はいけない」といっても、前にも書いたように、主にネット上で「トランスジェンダー差別をやめろ」などと声高に言っている人たちは基本的に信用しない方がいい。あの人たちは、多数の女性たちの「男の性犯罪に怯えずに、安心・安全に暮らしたい」という普遍的な願いさえも踏みにじろうとしているとしか思えないから。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』)においては、特別差別的な用語が使われているとは思ってはいないが、一部不適切だと感じた言葉はある。第拾話で鳴海が「…狂ってるよ、宗像さん…」と言うのは問題があると感じた。要は「宗像さんはキ〇〇イだよ…」(※不適切な表現のため伏字)って言いたいのだろう。他には「女だてらに…」というノンプレイヤーキャラクターのセリフも問題だと思う。これは「女のくせに…」の意味だからね。
でも、『超力兵団』はそれ以前の問題として、「天皇を崇め奉る組織が味方である」ことが既に「差別的」だと思っている。天皇制そのものが身分差別制度であり、家父長制の大本だから「女性差別の大本」でもあるわけだし。
ライドウのことは好きだが、『超力兵団』と続編、そして『ライドウ』シリーズは、どんなに要望があっても復活させて欲しくないのだけど…。もしも今の時代に『超力兵団』をそのまま出すとしたら、対象年齢は「D(17歳以上対象)」が望ましく、コンテンツアイコンも「暴力」だけでなく「セクシャル」*2と「言葉・その他」も追加するべきだ*3。あと、一部問題のあるシーンは削除するか、ボカシを入れないとマズいと思うし、「一部不適切な表現が含まれます」、「日本の戦争や植民地支配を正当化する目的で作ったものではない」といった注意書きも必要だろう。