こんな話題がある。
『銀河英雄伝説』なる作品についてのことか。
要するに、「昔の作品をリメイクするなら、今の価値観では古いと思われる部分は刷新した方が良い」(言い換えると「昔は許された表現でも、今ではダメな部分は更新した方が良い」)っていう、個人の単なる批評・感想を曲解するオタクたち…、という、いつもの構図…。
私が『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。2006年発売。以下『超力兵団』)について、「今の時代にはそぐわないから復活させて欲しくない」と言っているのも、割とその「今の価値観ではこの作品の表現はマズいだろう、刷新するべきだ」という意見に近いのだと思う。
前も似たことは書いたが、改めて。
2006年当時は、まだ歴史修正(改竄)主義・嫌韓・嫌中・右翼思想も今ほど一般層にまで広まっていないので(恐らくは…)、「『超力兵団』をプレイした人が右傾化する危険性」は少なかったかも知れない(とはいえ2006年当時でも問題はあると考えているが)。でも、今は歴史修正(改竄)主義本・右翼本・嫌韓本・嫌中本がたくさん売られており、中にはベストセラー化するものもあったりと、非常に良くない時代である。こんな時代に『超力兵団』のような「右翼ばかりが称賛しそうなゲーム」を再び出すと、「若者の右傾化」が深刻になる恐れはあると思う。何しろ今は、書店には「まともな歴史書」よりも「日本に都合よく改竄した歴史本」の方が目立つところに置いてあり、気軽に手に取れてしまう時代なのだから…。
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