一年前の記事。
kirishimaloda6915.hatenablog.com
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』)のラスボスの一人が「伽耶」(正式には「伽耶に憑きし者」)なのだが、これは実は「韓国と日本が戦う」ことを暗喩しているのでは…、と書いた。伽耶とは「古代韓国に存在した小国郡」のことであるのだから。
『超力兵団』が発売された2006年3月頃だと、既に『マンガ嫌韓流』(山野車輪著/晋遊舎)は出ていたけど、今ほど「嫌韓本ブーム」は盛り上がってなかったのかも知れない。しかし今の時代は…。試しに書店に行って、「ベストセラー本」コーナーや、「時事問題・オピニオン・日本人論」といったコーナーを見てみればいい。
特に近年は、日本人ではなく「韓国人の著者」(いわゆる「親日派」、「ニューライト」層だと思われるが)が書いた「嫌韓本」、「韓国の問題を暴露する本」、「歴史修正(改竄)主義本」(どれも恐らく「嫌韓日本人」が書いたものと大差ないのだろうけど…)が何冊も出版されているのが気になる。本家「ろーだいありー」でも批評した『帝国の慰安婦』(朴裕河著/朝日新聞出版)もそれに近いものだと思っている。
近年『反日種族主義』(李栄薫編著/文藝春秋)なる本がベストセラー化しているのは非常に気になるところだ。これは読んでいないのだが、批判本としては『韓国現代史の深層――「反日種族主義」という虚構を衝く』(金東椿著、佐相洋子訳、李泳采解説・監訳/梨の木舎)がある。
『反日種族主義』が、「特にネット右翼とは言えない一般人」にまで売れてしまうようなこのご時世において、「伽耶という名の少女と戦う(戦ったのちに保護するのだが…、これはもしかすると「日本が韓国を植民地化したこと」の正当化が狙い?)」内容の『超力兵団』を再び世に問うのは、ネット右翼連中や、その思想を少しでも持つ者たちを増長させる可能性はあると思う。味方である「超國家機関ヤタガラス」は、実は天皇を守護する組織であることと、「伽耶」の由来を知ってしまえば…。そう、だからこそ『超力兵団』と続編、そして『ライドウ』シリーズは復活しないことを望む。
参考文献
- 韓国現代史の深層――「反日種族主義」という虚構を衝く(金東椿著、佐相洋子訳、李泳采解説・監訳/梨の木舎)
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