スマホで「人間椅子」(ロックバンド)に関する記事を見ていたら、『真・女神転生3ノクターン HDリマスター』(PS4、Nintendo Switch。以下『メガテン3リマスター』)の広告(ライドウも描かれている方)が出てきたので、何の因果か…と思った。私の中では『葛葉ライドウ』シリーズのイメージソングは人間椅子だと思っているので…(筋肉少女帯の曲の一部などもそうだが…)。ちなみに、そもそも人間椅子のファンになったのは、ファーストアルバム『人間失格』に『悪魔の手毬唄』(横溝正史の小説が元ネタ)が収録されていると知って、試しに聴いてみようと思って買ったことがきっかけだったのだが…。
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この記事でも書いたように、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』)の続編『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王』(プレイステーション2)の元ネタもまた『悪魔の手毬唄』だから…。
それはさておき、昨日も書いたように、現在の日本における「歴史修正(改竄)主義」の浸透には危機感を持っているわけだが、歴史修正(改竄)主義の浸透による弊害とは具体的にどういうものかというと…。
例えば、歴史修正(改竄)主義本にハマって「慰安婦は居なかった」、「南京大虐殺は無かった」、「日本の戦争は侵略ではなかった」、などという歴史観を持っている日本人が、韓国や中国などに行って、その歴史観を現地の人に示したら、ものすごく呆れられるか、怒りを買うだけだろう(いわゆる韓国の「ニューライト」層以外は…)。さらに、「日本人は日本の歴史を美化しており、戦争の反省などしていない。所詮この程度か」と、日本と日本人のイメージも悪くなるだけだ。それでよく「日本スゴイ」なんて言えたものだ…。書店には「世界から尊敬される日本」なんて本が多く出回っているが、「世界から呆れられる日本」の方が正しい。
最近話題になったこの事例も、もしかすると「歴史修正(改竄)主義」の影響によるもの…、なのかも知れない。
日本の右派による歴史修正(改竄)主義の歴史観は、世界に通用するはずが無いのだが、「日本だけで流通するなら、そんな歴史観の本があっても別に構わないだろう」という考えには賛同出来ない。世界では「日本の歴史本や歴史教科書の中には、日本の戦争や植民地支配を美化して書いているものがある。また、日本軍『慰安婦』は居なかったことにしたい連中も居て、世界中にある『平和の少女像』を無くすための活動もしているようだ」という事実は既に広まっているので、それが「日本人は歴史をまともに勉強していない」といった悪評に繋がっているのだから。それを克服するには、歴史修正(改竄)主義の本を無くし、歴史修正(改竄)主義を克服するしかないのだろう。
『超力兵団』や『アバドン王』は、日本では発売出来ても他のアジア圏ではローカライズされていないのは(『メガテン3リマスター』の日本以外のアジア版でもライドウは出演出来ないらしい)、歴史観の違いもあるのだろう。前も言ったように、日本から見ればライドウは「日本を救う英雄」であろうが、アジア圏から見れば「天皇崇拝組織に仕える侵略者」であるので、嫌われるのは当然であろう。要するに史実で言うと、「伊藤博文は日本では偉人として扱われることが多いが、韓国では侵略者とされる」ことと同じようなものだ*1。
何度も言うが、今の時代においては『ライドウ』シリーズは、日本のみの流通であっても復活しない方がいいと思う(特に『超力兵団』の方)。歴史修正(改竄)主義者が大手を振って歩き、ネット右翼と嫌韓・嫌中が蔓延る今の時代に再び生まれてくると、ネット右翼連中によって悪い方向に利用されてしまう(韓国人などを攻撃するために)かも知れない…、という危機感があるので。
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*1:伊藤を暗殺した安重根は日本ではテロリスト扱いされているが、韓国では英雄であるのも同じような事例