悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」の外伝ブログです。主にPS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』のことを書いています。

歴史修正(改竄)主義の広まった現代の目線でこのゲームを見ると…

ローソンのフリーペーパー「ローチケ」最新号にも『真・女神転生3ノクターン HDリマスター』(PS4、Nintendo Switch。以下『メガテン3リマスター』)が載っているのを見た…。そうか、あと二週間で発売なのか…。今は買う予定も無いのだけど。

さて、以前の記事。

 

kirishimaloda6915.hatenablog.com

 

現代の日本で歴史修正(改竄)主義が浸透してしまっていることは憂うべきことだと思う。それで、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』)を、「発売当時(2006年)の視点で見た場合」と、「歴史修正(改竄)主義が浸透した現在の視点で見た場合」とでは、明らかに印象は異なるのではないか、と考えている。

2006年頃は、今ほど歴史修正(改竄)主義、嫌韓・嫌中思想、ネット右翼的思想は一般層にまで浸透しておらず(勿論そういう思想は既に存在したが、まだマニアックな分野だったと思われる)、ヘイトスピーチ・ヘイトデモが問題視されることもほぼ無かったのかも…。この時代の視点で『超力兵団』を見た場合は、それほど危険な作品には見えないかも知れない。

しかし、このゲームは「天皇を守護する組織・超國家機関ヤタガラスが味方で、大正天皇を救わなければ進めない。さらに、『古事記』では神武天皇に逆らったと言われている豪族『ナガスネヒコ』や、『伽耶』という古代韓国を思わせる名前の少女と戦って日本(大日本帝国)を護らなければならない」設定・シナリオであり、これを歴史修正(改竄)主義や嫌韓思想が浸透し、ネット右翼によるヘイトスピーチも問題視される今の時代の目線で見てみると、「これは、天皇好きで嫌韓のネット右翼たちにいいように利用されかねない、危険な作品だ」と強く思えてくる。さらに、既にネット右翼思想に染まってしまった人が見ると、「天皇を守護して日本を救うとは素晴らしいし、天皇に逆らう者や、『生意気な韓国』を思わせる敵を倒すような話なのもいい」と映るのでは…。今の日本では、嫌韓思想・ネット右翼思想に染まってしまった人が増えている(特にマニア層に)可能性が高く、もし『超力兵団』が今の時代に復活したとすれば、そのように捉えるプレイヤーも続出するのかも知れないし…。だからこそ、たとえ『メガテン3リマスター』が売れたとしても、『ライドウ』シリーズは復活して欲しくないのだけど…。

さらにもうひとつ、以前も書いたのだが…。

 

kirishimaloda6915.hatenablog.com

 

『超力兵団』では「関東大震災自体が無かったことになっている」点にも注目して欲しい。 

2006年時点でも、右派による「関東大震災の後の朝鮮人虐殺は無かった」といった歴史修正(改竄)主義の言説は、主にネット上では既にあったのだろう。しかし、加藤直樹氏の著書によると、その言説が書籍化されて広まったのは2009年頃である*1と言われている点も、注意すべきであろう。そう、今の時代に『超力兵団』を見ると、「関東大震災を無かったことにしたのは、歴史修正(改竄)主義で『朝鮮人虐殺は無かった』説を信じるネット右翼たちに向けて作ったのか?」と思えてしまう。

参考文献

  • 日韓記者・市民セミナー ブックレット1 特集 日韓現代史の照点を読む(加藤直樹・黒田福美・菊池嘉晃著/社会評論社)
  • トリック 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち(加藤直樹著/ころから)
  • 九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響(加藤直樹著/ころから)

 

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*1:その後2014年にもほぼ同一内容の本が出されたという