悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』と続編及び『葛葉ライドウ』シリーズの復活を阻止したいと思うメガテニストが書くブログ。ただしライドウは尊いと思っているよ?

このゲームの世界観設定では「神の国・日本がやったことは正しい」となってしまうから…

「ハーバー・ビジネス・オンライン」の記事より。コメントを付けた。

オカルト歴史が「日本遺産」に!? 全国に広がる「偽史」町おこし | ハーバー・ビジネス・オンライン

まあ、個人が勝手にオカルト歴史を楽しむのは良いが、町おこしに利用すると来た人の歴史観が歪むのでは…。しかも今は歴史修正主義が流行ってるから危機感あり。

2020/11/11 10:55

町おこしに偽史を利用するのは、何かヤバくないか…? オカルトネタだけならともかく、そのうち「右翼が書いた歴史修正(改竄)主義本」を利用した町おこしとかも平気でやりそうだから怖い…。

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』)の歴史観も一種の「偽史」なのだが、このゲームの歴史観設定で一番マズいのは『古事記』が現実になっていることだ(『メガテン』では大抵そうなのだろうが)。「イザナキとイザナミが日本を創った、アマテラスは皇祖神、神武天皇は実在した、天皇は神の子孫、日本は神の国だからアジアで一番偉い、だからアジア全土を全て日本にするのは正しい」というのは、史実では単なる作り話なのに、『超力兵団』においては現実味を帯びてしまう。

これが何を意味するか…。「日本が韓国や台湾などを植民地にした」のは当然悪いことだったのだが、当時の日本では「日本は現人神の天皇を頂く神の国だから、他国を支配するのは正しいことだ」とされてしまった。しかし史実ではそんなのは単なる作り話だったわけだから、今では正当化されることは無い(右翼連中は正当化したがるが)。

でも、『超力兵団』の世界では『古事記』が現実となっているので、「日本は神の国」説も正しいことになってしまい、「他国を植民地にしたこと」も本当に正当化されてしまうのではないか…(このゲーム上の戦後においても!)。このゲームでは植民地支配についてはほとんど描かれていないが、これを描くと「日本の植民地主義を正当化するために作ったのか。『古事記』を現実にしているのはそういう理由か」と言われるから嫌だったのだろうか。

この『超力兵団』を復活させて欲しくないのは、このゲームは「神の国である日本がしたことは全て正しい」と思い込みたい右翼・ネット右翼どもに好まれそうだから。2006年時点よりも、今の方がその危機感は強い。だって、右翼とも思えないような人まで「歴史修正(改竄)主義者が作った偽史」を本当だと思っている場合がけっこうあると思うから…。そう、その手の本がベストセラー化するのが今の時代なので。

 

↓クリックしてね!

にほんブログ村 ゲームブログ RPG・ロールプレイングゲームへ
にほんブログ村