「ファミ通.com」より。コメントを付けておいた。
『天穂のサクナヒメ』農林水産省が開発スタッフへ直撃取材! インタビューから判明した大ヒット稲作ゲームの誕生秘話とは? - ファミ通.com
- [天穂のサクナヒメ]
日本スゴイアピールに利用されてるだけだよ。あまりいい気になると、国策に沿ったゲームを作れと言われるかもよ。
2020/12/26 18:51
『天穂のサクナヒメ』(PS4他。マーベラス)の製作者が農水省に取材された話。
やはり「稲作ゲーム」だから、「稲作のある日本ってスゴイ!」に利用したがる者が現れるだろう…、と思っていたが、まさか農水省自身がそれだったとは(笑)。しかしあまりいい気になっていると、「もっと日本スゴイをアピールするゲームを作れ」なんて言われるから、気を付けることだ。
「日本スゴイ」のどこが悪いかって、「日本はスゴイ、しかし韓国や中国はダメだ」としたい奴らに好まれるからだよ。実際の今の日本は、閉塞感が漂い、決して凄くは無い。だからこそ「せめて頭の中だけでも『日本スゴイ』に浸りたい」という人が多いのだと思う。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2)にも、「日本スゴイ」的な要素があると前に書いた。もうひとつ書いておくと、このゲームは暴力や流血描写、グロテスクな表現を含むため、決して日本政府に好まれるようなゲームではない。しかし、「『古事記』が現実化した戦前の日本で、天皇を守護する組織を味方とし、大正天皇を救ったり、天皇にまつろわぬ者を倒して日本を護る」というコンセプトそのものは、現在の日本政府に好まれる要素ではある。場合によってはこれも「日本政府のお墨付き」になる可能性はある。だからこそ、今の時代に復活させてはいけないと思っている。