「リアルサウンドテック」より。
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またアトラスタイトルのリマスター化予定などと言ってるらしいが、『ライドウ』シリーズのリマスター、リメイクだけは絶対に認めない。天皇崇拝組織を味方にするような内容は、今の日本では危険すぎる。
2021/01/01 23:38
コメントにも書いたが、この記事中に「セガは、過去のアトラスゲームのリマスター・リメイク」などを今後も予定しているらしいことが書いてある。
私としては、その中に『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』)及び続編が含まれないことを願う次第である。無論、『ライドウ』シリーズの新作も作るべきではない。他の『メガテン』ならいいけど。
このブログでは何度も書いているが、新年ということで、初めてこのブログを読む人向けに「主人公・ライドウは好きだが、どうしても『超力兵団』と続編、『ライドウ』シリーズを復活させて欲しくない理由」をまとめて書いておく。
- 『ライドウ』シリーズの時代設定は「架空の1931年の大日本帝国」(史実では昭和6年、ゲームでは架空の「大正20年」となっている)である。この時代の日本では「日本軍の大元帥たる天皇は現人神」とされ、さらに日本は「天皇の名の下に」侵略戦争を繰り返し、韓国などを植民地支配していた。
- このような時代背景で、「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)なる「大正天皇を守護する組織を味方とする」設定があるのだが、まずこの設定が非常にマズいのである。なぜヤタガラスが「天皇を守護する組織」だと分かるかというと、『超力兵団』の第七話は「危機に陥った大正天皇(とは直接言っていないが、少し考えれば明らかに大正天皇と分かる人物)を救え、救わなければ許さん」とヤタガラスに命じられる話だから。
- 何がマズいのか。それは、天皇崇拝組織としか思えないヤタガラスを味方にするのは、「かつての日本がやった戦争や植民地支配は正しかった」と思いたい「右翼・ネット右翼」に好まれやすい設定だからだ。もう一つ言うと、このゲームは神も悪魔も実在する『メガテン』なので、「天皇は神の子孫だ」という作り話でさえも、本当のことになってしまうのもさらに良くない。
- さらに今の日本は、「歴史修正(改竄)主義」(「南京大虐殺は無かった、日本軍『慰安婦』は居なかった」などという「日本にだけ都合良く改竄した歴史」)が一般層にまで入り込んでおり、その手の本もベストセラー化していたり、歴史教科書も日本に都合良く改竄され、いわゆる「嫌韓」(韓国や韓国人、在日韓国人を敵視する思想)もまた一般層に浸透し、「ヘイトスピーチ・ヘイトデモ」(ネット右翼が行う、「在日特権」などありもしないことをでっちあげて韓国や在日への憎悪を煽るようなスピーチ、デモ)が繰り返されるような時代である。
- この時代に、『ライドウ』シリーズ…、特に『超力兵団』を復活させてしまうことは、青少年に悪影響を及ぼす可能性があり、非常に好ましくないと分かるだろう。だからこそ、私は『ライドウ』シリーズ復活に断固として反対する。
- さらに『超力兵団』は、「天皇にまつろわぬ国津神」及び「伽耶」(古代韓国を思わせる名前を持つ少女)を倒して帝都(日本)を救うというシナリオであるため、これもまた「天皇好きで韓国嫌いな右翼・ネット右翼」に好まれてしまう要素だ。
- もっと言うと、天皇制とは身分差別制度であり、女性差別なども含まれる。ヤタガラスを味方とするのは、その差別思想を肯定する意味合いがあるように感じてしまう。日本には天皇制・天皇家を嫌う人も、大正天皇の息子・昭和天皇には戦争責任があると考える人も(実際戦争責任は重大なのだが)、天皇制廃止を訴える人も住んでいるし、在日韓国人・在日中国人も暮らしている。そのような人の中にも『メガテン』が好きなメガテニストは確実に居るはずなのに、「右翼系思想を持つ人にしか好まれず、左翼系思想を持つ人には徹底的に嫌われる設定・シナリオを作る」ことに何の疑問も持たなかったこと自体がおかしいと私は思っている。さらに、韓国や中国などに対する配慮にも欠けている(だからこの『ライドウ』シリーズは日本以外のアジア圏では発売されないのだろう)。
より詳しいことは、下記のリンク先から読める記事も参照して欲しい。
kirishimaloda6915.hatenablog.com
…まあ、そもそもの話として、『超力兵団』は全体的に動作が遅くてローディングも長く、戦闘シーン(アクション要素あり)も快適とは言えず、ゲームバランスもお世辞にも良いとは言えない(特にラスボス戦は長いだけで非常につまらない)ため、そのままリマスター化しようとは考えないとは思っている。リメイクなら考えているのかも知れないが、私は断固反対。