悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」の外伝ブログです。主にPS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』のことを書いています。

そもそも「大正時代」自体が暗い時代なのだが?

Togetterより。

 

「大正が舞台のラブコメは後の悲惨な時代を想像しちゃって苦手」に共感と疑問 - Togetter

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』の主人公は「大正天皇と大日本帝国を護る存在」なのだが、同時に日本の植民地だった韓国や台湾の人たちを苦しめている存在でもある、と考えると素直に楽しめない。

2021/05/15 18:32

「大正時代の後の悲惨な時代を想像すると…」と言うが、そもそも大正時代そのものが(特に女性にとっては)悲惨な時代だったのではないか? フィクションではそのあたりはぼかされてしまうことが多いので気が付かないだけで。明治憲法の時代だし、女性には参政権は無いし、第一次世界大戦、治安維持法、不敬罪、関東大震災、関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺など暗い話題には事欠かない。だがさらに重要なのはコメントにも書いたように、「この時代の日本は韓国と台湾を植民地にして、現地の人を苦しめていた」という事実だ。

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』)は厳密には「大正時代の日本が舞台」なのでは無く、「本来なら昭和6年のところを『大正20年』としている(西暦では1931年)」だけである。それはそれとして、コメントしたようにライドウは大正天皇を守護する「超國家機関ヤタガラス」に仕えて帝都(大日本帝国の首都であるので実質的には「日本そのもの」である)を護る者なのだが、「日本を護る」のは同時に「日本がやっている植民地支配を支持し、韓国や台湾の人たちを苦しめること」でもある。それについて全く描こうとしないのは良くない。このテーマはいずれ本家「ろーだいありー」の「『超國家機関ヤタガラス』はなぜ怖ろしいのか?」で詳しくやりたい。

『超力兵団』及び続編を今の時代に復活させたくないのは、そのあたりの事情もある。今は「日本のやった植民地支配は実は良かった」などという歴史修正(改竄)主義思想が蔓延しているので(右翼だけではなく一般層にまで)、そういう思想の人がこのゲームをやると「ライドウは日本を護るのと同時に韓国や台湾にいいことをしているのだ」といった誤った解釈をするだろうから。