悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』と続編及び『葛葉ライドウ』シリーズの復活を阻止したいと思うメガテニストが書くブログ。ただしライドウは尊いと思っているよ?

「ナチスは良いこともした」と「大日本帝国は良いこともした」は親和性がある…

「現代新書」より。コメントも付けた。

 

新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔) | 現代新書 | 講談社(1/5)

「大日本帝国は植民地支配でいいこともした」と言いたがる歴史修正主義の右翼も同じような思考回路なのだろう。

2021/06/27 10:07

タイトル通り「ナチスは実は良いこともしていた」と言いたがる人が増えた、という話。

ナチスを正当化する人々と言えばいわゆる「ネオナチ」(簡単に言うと「ユダヤ人虐殺などのナチスの歴史を否定しヒトラーを称賛する歴史修正(改竄)主義者」たちのこと。ドイツ人以外にも居るし日本人にも居る)を思い浮かべるが、この記事中に出てくる「ナチス正当化論者」の多くは別に「ネオナチ」ではなく、「本屋にある『ナチス肯定本』を読んでそういう考えになった」人のことだろうか。無論、中には真正ネオナチも居るだろうが。

最近の日本で増える歴史修正(改竄)主義論者たち…、ここでは「大日本帝国は侵略戦争などしていない、むしろアジアを解放する戦争だった、植民地支配で韓国や台湾や中国などにいいこともした、日本軍『慰安婦』(性奴隷)の強制連行など日本はやってない」などと言いたがる人々のことと定義しておくが、この手の人たちも最近の「ナチスは良いこともしていた」論者と似たようなものだろう。つまりこの人たちは「別に右翼・極右・ネット右翼では無い」が、「本屋に多くある『歴史修正(改竄)主義本』を読んでそういう考えになった人」も多いということ。

さらに厄介なのは、今の時代では「ナチス肯定論」と「大日本帝国肯定論」を同時に唱える人々も増えたのだろう、ということだ。この二つは親和性があるため。

この前のブログで『ペルソナ2・罪』(アトラス。プレイステーション。1999年発売)には「ナチスやヒトラーモチーフが出てくる」ことは問題だと書いた。こちらを参照。

 

kirishimaloda6915.hatenablog.com

 

別に私は『ペルソナ2・罪』が「ナチスやヒトラーを肯定するゲーム」とは思わないが、後に同社が出した『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』。2006年発売)については「大日本帝国を肯定するゲーム」であると断言してもいいと思う。理由は…、何度も書くのは面倒なので過去の記事を参照のこと。

前も書いたが『超力兵団』では、時代背景的には「ナチス台頭以前」なので(架空の1931年の日本が舞台)、ナチス・ドイツについて言及されることは無い。だが、『ペルソナ2・罪』で「ナチスモチーフを出したこと」を当時のスタッフは大して問題視しなかったことを考えると、もし2006年になってもそれを問題視する風潮で無かったとしたら、『超力兵団』にもナチスが登場していた可能性はある…。つまり「時代設定が1931年より後になっていた」かも知れない。

さっきも書いたように『ペルソナ2・罪』は別に「ナチス肯定ゲームでは無い」と思うが、『超力兵団』は「大日本帝国肯定ゲーム」であることを踏まえると、本当は『ペルソナ2・罪』も「ナチス肯定ゲームにしたかった」可能性は十分あると思う。ただそれは倫理的にマズいので、自主規制したか、上層部が止めたのだと考えている。

なお、アトラス社が出したゲーム『魔剣X』(ドリームキャスト)にもナチスモチーフがあったりする(海外版は変更済み)。後のリメイク版『魔剣爻』(「まけんしゃお」。プレイステーション2)では無くなったらしいけど…。私はこの二本は未プレイなのでそれ以上は言えないが。