「ゲーム情報!ゲームのはなし」より。
アトラス「今後いくつかのサプライズを届けたい」「ヴァニラウェア作品にも引き続き力を入れていく」|※更新:「未発表の大型プロジェクトも進行中」など | ゲーム情報!ゲームのはなし
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- [アトラス]
他は良いとしても『ライドウ』シリーズだけは止めておけよ…! あれは天皇守護組織を味方とするような右翼ゲームだし…。
2021/07/20 10:46
またアトラス内部でいくつかのタイトルが立ち上がっているようだが…。
何度でも言うが、他のタイトルはいいとしても『葛葉ライドウ』シリーズだけはどんな形であれ(過去作リメイク、リマスター、配信、新作等全て)、復活して欲しくは無い。単に『デビルサマナー』と付くだけで全くの新規タイトルなら別に構わないのだが、少なくとも『葛葉ライドウ』と付くものだけは避けて欲しいものだ。まあ、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』(プレイステーション2。以下『超力兵団』)と『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王』(プレイステーション2)に深く関わっていた金子一馬氏は近年のメガテンにはあまり関わらなくなってるし、もう作る気は無いと信じてはいるけど。
私自身はライドウは好きなのだが、どうしても今の時代に復活して欲しくない理由は…、何度も書いてきたがこの際なのでまとめておくとこうなる。
特に初代の『超力兵団』は問題作だから。まずこのゲームは「架空の戦前の大日本帝国(天皇が神であった時代)」を舞台とし、「大正天皇(天皇とは呼ばれないが、そうとしか思えない人物)を守護し大日本帝国を護っている『超國家機関ヤタガラス』(以下ヤタガラス)が味方である」設定、そして「第七話は、ヤタガラスの命令で『天皇を救わないと先に進むことが出来無い』話」であることがマズい。「天皇守護組織を味方とすることは別に問題では無い」という人も居るだろうが、大問題である。どういうことか? それは「日本には天皇制を嫌う人も住んでいるし、在日韓国人、在日中国人も住んでいるから」。何度でも言うが、そもそも天皇制とは「天皇家は特別、それ以外は平民」とする身分差別制度だ。さらに昭和天皇はアジア・太平洋戦争の戦犯だし(アジアを植民地支配した責任もあるが)、無論今の皇族もその血統であることを忘れてはならない。それを考えると、「大正天皇であろうが何だろうが、天皇家を護るようなゲームは『日本の戦争と植民地支配を美化し、アジア圏への加害を否定するようなもの』」である。このような作品を再び世に問うことはむしろ「日本の恥」となりかねない。
さらに言っておくと「天皇と国体(天皇制国家)を救う話」を、神や悪魔が実在する設定の『メガテン』でやってしまうことも問題だ。つまり『メガテン』においては『古事記』の神も実在するわけで、そうなると「皇祖神」とされてしまった「アマテラス」も実在したことになるので(『超力兵団』では出てこないが)、「天皇は神の子孫だし、日本は天皇を頂く神の国だから何をやってもいいのだ(「八紘一宇の達成」など)」とする、戦前日本にあった思想もゲーム上では「正しい」ことになる…。これは嫌韓・嫌中のネット右翼に喜ばれやすい設定ではないか?
また、第拾話(第十話)で「鳴海」(ライドウの上司である探偵の男)が、日本に復讐しようとする国津神に対して「…馬鹿な、何千年もの昔の恨みなんて、今の俺たちには関係ねぇだろ!」と言ってしまうのも良くない。これは「過去の日本がやった戦争や植民地支配責任など今の日本人には関係無いことだ」と言ってしまう日本人のメンタルにそっくりである。近年数多く出ている「右翼が書いた歴史修正(改竄)主義本」などをチェックしている人には分かるだろうが、今はさらに悪くなっていて、「日本がやった植民地支配は良かった、日本の戦争は侵略では無い」とする歴史修正(改竄)主義思想も一般層にまで広まっているらしい…。そう考えると今の日本は、この『ライドウ』シリーズを再び世に出すには危険すぎるだろう。だからこそ私は復活には反対しているのだ。
もう一つ記事を貼っておこう。「はてな匿名ダイアリー」より。
今上天皇の力が弱いからコロナに負けるのでは?
- [天皇]
- [はてな匿名ダイアリー]
天皇に日本を動かす超人的なパワーがあるわけ無いだろ(笑)。
2021/07/19 11:27
今の時代に、「天皇には日本を救うパワーがある」なんて本気で信じている人は居ないと思うが(笑。一部の右翼には居るかも知れないが)、『超力兵団』のヤタガラスの思想はまさにそれなのだろう。こんな時代には、天皇守護のヤタガラスを味方とする『ライドウ』シリーズは相応しくないよな…。
こちらも参照のこと。
lodataiyatagarasu.blogspot.com
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