悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』と続編及び『葛葉ライドウ』シリーズの復活を阻止したいと思うメガテニストが書くブログ。ただしライドウは尊いと思っているよ?

『風立ちぬ』では関東大震災が描かれている…。あの映画の舞台は「架空の日本」ではあろうけどね…。そして震災の無かった『ライドウ(Raidou)』シリーズの未来では人種差別が現実より酷くなっているかも…

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(※画像は筆者の『すみっコぐらし』ぬいぐるみコレクションなど。イメージです)

昨日の金曜ロードショーで『風立ちぬ』(宮崎駿監督)をやってたので何となく観てみたけど(初見)、結構面白かった。私はキャラクター描写やストーリーがどうこうよりも、背景美術や小物、キャラクターのファッションなどに注目してしまうのだけど。どうしても『キャタピラー』(若松孝二監督)や『日本のいちばん長い日』(原田眞人監督)がもしアニメだったらあんな感じだろうか、と思ってしまうからね。時代背景的には近いので(特に終盤の方)。

この映画では序盤で関東大震災が描かれている…。朝鮮人虐殺までは描いていないけれども。一応戦争の時代を扱っているのに、直接的な戦争の描写は無いに等しい。別にこれは反戦映画では無いし、戦争賛美映画でも無いので、そうなっているだけのことだと解釈したけど。

この映画の日本は「架空の日本」であろう。そもそも主人公自身が実在の人物をモデルとしながらも架空の要素も含まれているし、実在しない人物も出てくるわけだし。そういう意味だと実は『帝都物語』(荒俣宏著)に近いのでは? あちらにも「実在の人物をモデルとしているが、架空の要素を含むキャラクター(例・幸田露伴)」が大勢出てくるので。

『帝都物語』が元ネタとされる『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)では、昨日も書いたように関東大震災は描かれていない。そもそも「震災自体発生しなかったことになっている」からだ。しかし、この設定には悪意を感じる。「朝鮮人虐殺を無かったことにしたい人」が思いつきやすい設定だからだ。

もう少し追記すると、「関東大震災も朝鮮人虐殺事件も無かった」このゲームの場合、未来の日本では韓国人差別、中国人差別が現実の今の日本よりももっと酷くなっている可能性がある。なぜなら、この震災と事件が「人種差別を止めよう、災害時に差別的なデマを流すのは止めよう」という教訓になっているからだ。

あえて暗い話をするけど…。このゲームの未来の日本では「関東大震災犠牲同胞慰霊碑」も「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑」も存在せず、さらに「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」などの追悼式も開催されない。そうなると、現実の日本よりも「人種差別や差別的なデマを止めよう」という意識を持つ日本人が少ないことになる(現実でも少ないと言えば少ないが。差別と差別的デマは横行しているし)。その状態で阪神・淡路大震災や東日本大震災が起きたとしたらいったいどうなるのか…。関東大震災の起きた現実の日本でさえ、この二つの震災の時は差別デマが多かったのに、震災が無かった『超力兵団(Soulless Army)』の世界だとさらに酷いことになるかも知れない。

「このゲームの未来では阪神・淡路大震災も東日本大震災も起きないでしょ。日本を守護する超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)が護っているから」と考える人も居るかも知れんが、それは恐らくあり得ないよ。「ヤタガラスが居れば日本は安泰」だというなら、なぜ日本は東京大空襲や原爆投下に見舞われて多数の死傷者が出たのだ(「アカラナ回廊」に行けばこの未来は確定していると分かる) そして戦後、国家神道がモデルとしか思えないヤタガラスは解体されると思うので、もう日本守護は出来なくなっているだろうから、このゲームの未来でも阪神・淡路大震災と東日本大震災は多分起きるよ…。

ちなみに今回のイメージ写真だが、いつもの大正ロマン風『すみっコぐらし』ぬいぐるみ(しろくま)と、黒猫のぬいぐるみ、キャン★ドゥの背景ボード、父が集めている戦闘機フィギュアを組み合わせたもの。戦闘機が多数出てくる『風立ちぬ』をイメージして撮ってみたが、しろくまと比べると戦闘機が小さすぎるのがねぇ…。