リテラより。
「日本共産党は暴力革命路線を捨てていない政党である」というデマをテレビで喋った弁護士が批判され謝罪した話。記事内容の是非についてはここでは触れない(リテラはネット左翼向けメディアだということを考慮して読むべきだろう)。共産党が「暴力で日本を革命しよう」なんて考えるわけ無いだろ…。ただ、色々思うところもあり、私は共産党支持はしていない。
前も書いたが、今の共産党って天皇制廃止とか言ってないようだけど、かつてはれっきとした反天皇制政党だった。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)は1931年の架空の日本(元号は「大正20年」というあり得ないものになっている)を舞台としていて、さらに大正天皇と日本を守護している組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)が味方なのだが、「天皇と日本を護る」とは当然の如く「天皇制廃止を唱える者、日本に危害を加えて国家転覆を狙う抗日分子・無政府主義者(アナーキスト)は倒さねばならない」ということも意味している。
すなわち、ヤタガラスが見れば1931年当時の共産党は「天皇制廃止を唱える抗日分子」とされてしまうわけだ。ゲーム上では描かれなくても、当然このゲームの世界にも共産党は存在するのは間違いない。ヤタガラス配下のライドウも、実質的には共産党の敵なのである。万一、ヤタガラスから「天皇制廃止を唱える共産党員を捜し出して倒せ」と命じられたらどうするのだろうか。「葛葉の使命は人を守ること」と言われるが、民間人を守るために共産党員という「人」を殺していいのか…?
また、ゲーム上では描かれていないが、「ヤタガラス配下では無いデビルサマナー」の中にはもしかしたら「国家転覆、天皇制廃止のために悪魔の力を使う無政府主義者(アナーキスト)」も居るのかも知れない。時にはヤタガラスの命令で、ライドウがそのようなデビルサマナー(ヤタガラスの見解では「ダークサマナー」と言われる)と対峙することもあり得るのだが、そんな話は反天皇制の人から抗議されるから作れないだろう。
ゲーム上では、ライドウが「日本と天皇守護組織ヤタガラス配下のデビルサマナー」であることを知るのは、「帝都の中ではごく一部しか居ない」設定なのだが、これは万一その事実が外部に漏れると、「極秘で天皇制廃止を狙っている人たち」、「テロを起こして日本転覆を狙うテロリストたち」、「無政府主義者(アナーキスト)たち」から警戒されて監視対象になってしまうので、それを避けるために「彼がヤタガラスに仕えるデビルサマナーだということは隠している」、とも考えられる。