悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』と続編及び『葛葉ライドウ』シリーズの復活を阻止したいと思うメガテニストが書くブログ。ただしライドウは尊いと思っているよ?

高市早苗氏などの歴史修正主義者だけの問題では無いんだよ…。『超力兵団』第拾話の鳴海と同じようなことを日本人の多くは考えているのだ…

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(※画像は筆者の『すみっコぐらし』や『リラックマ』ぬいぐるみコレクションなど。イメージです)

早川タダノリ氏のTwitterより引用。コメントも付けた。

早川タダノリ on Twitter: "1995年3月16日の衆院外務委員会で、「高市早苗議員(新進党)は、「不戦決議」に反対する立場からかっての戦争の謝罪の問題に言及し、「少なくとも私自身は、当事者とは言えない世代ですから、反省なんかしておりませんし、反省を求められる… https://t.co/XrQ04zxczb"

日本人は大抵、戦争のことも植民地支配のことも「昔のことだから自分らには関係無い」って言うものだから、いつまで経っても近隣国からは批判されるんだよ…。

2021/09/29 11:00

高市早苗氏は「戦争の当事者では無いので反省を求められる言われも無い」などと言ったことがあるらしい、という話。

真相はともかく、高市氏の歴史観は明らかに「日本の戦争は侵略では無かった」などという歴史修正主義者特有ものだから、そのような考えを持つことは間違いないだろう(戦争賛美の靖国神社にも行くと聞いたし…)。

ただ、これは高市氏などの歴史修正主義者だけの問題では無い。日本人の多くはそのような考えを少なからず持っているのだ。「なぜ戦争や植民地支配の当事者でも無い我々が、隣国から侵略戦争責任・植民地支配責任を問われなければならないのだ?」と思っている日本人は多いのだろう。しかし、過去のことは今の日本人と隣国の人たちにも関係あるのだ。さらに日本政府自身が歴史修正主義者である限りは、いつまでも責められ続けるだろう。

前も書いたが、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)の第拾話で、主人公・ライドウの仲間である「鳴海」(探偵の男)が言うセリフも、高市氏が言ったらしい言葉に似ていて、まさに「当事者じゃないから関係無い」という意味がある。

第拾話では、遠い昔に大和を侵略した天津神(このゲームでは天津神は日本人の祖先とされている)により追放された国津神・スクナヒコナ(敵将・宗像に憑依していた)が日本に復讐するための計画を実行するのだが、その際に鳴海とのこんなやりとりがある。

スクナヒコナ「帝都百万の民の死滅…、それが超力超神に与えし命。全ての民が罪を噛締(かみし)めながら、悶え、そして死ぬのだ!」

鳴海「…馬鹿な、何千年もの昔の恨みなんて、今の俺たちには関係ねぇだろ!」

スクナヒコナ「ヤツらの末裔である事…、産まれ落ちた事が罪なのだ!」

スクナヒコナは侵略の被害者であり、日本人であるライドウと鳴海は侵略の加害者の子孫である。それなのに、鳴海は「今の自分らには関係無い」と言い張る…。これはまさに「戦争の当事者では無いから戦争の反省を求められる言われは無い」という主張そのままでは無いか? 「大和侵略、国津神追放の当事者ではない我々が侵略の反省を求められる言われは無い」と。ゲーム中にこのようなセリフが出てくるのは、製作者の中にも「我々は戦争の当事者では無いのだから…」という思いがあるからじゃないのか?

ちなみにこれを書いている時、ラジオで「人間椅子」(日本のロックバンド)が出ていたのだけど、やっぱりカッコいいよなぁ…。人間椅子ファンになったのは実は『ライドウ(Raidou)』シリーズがきっかけだった。続編の『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王(Devil Summoner 2: Raidou Kuzunoha vs. King Abaddon)』(PS2)の元ネタが『悪魔の手毬唄』(横溝正史)だと知って、その後人間椅子のメジャーデビュー作品『人間失格』にも『悪魔の手毬唄』という曲があると気が付いて、買って聞いてみたのが始まりなのだ。元々『ライドウ(Raidou)』シリーズの元ネタも江戸川乱歩だし…(「人間椅子」とは江戸川乱歩の小説タイトルが元ネタ)。