昨日NHKプレミアムで放送していた『映像の世紀プレミアム』で、アジア・太平洋戦争のことをやっていたので観てみたのだけど…。昭和天皇も出て来た…。しかも撮影場所は靖国神社…。
これを観ると、アジア・太平洋戦争で大勢の若者が戦争に行かされて死んでいったのは酷いし(特に特攻隊は酷い話である)、悲しいことだと思うけど、その一方で多くの臣民(天皇の赤子)たちも戦争に協力したわけで、臣民は一方的な戦争の犠牲者では無く、加害者でもあったと思い知らされるのだ。そして、昭和天皇の戦争責任についても考えざるを得ない。彼は戦争の傍観者では無く、指揮者だったのだから。
『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)のラストダンジョンでも、このゲーム上の将来発生するであろうアジア・太平洋戦争に関する描写がある。だが『超力兵団(Soulless Army)』の場合、アジア・太平洋戦争は天皇を護っている味方組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)と、その配下であるライドウのせいで起きるんだよ。しかしそれに関しては一言も語られない(ラスボス「伽耶に憑きし者」さえも言わない!)のは、やはり私としては許せないんだよ。せめて伽耶に憑きし者がこう言ってくれれば良かったのに…。
「ライドウよ…、お前がヤタガラスの命令で天皇と日本を護るために働き続ければ、将来天皇の名の下に戦争が起き、帝都は焼き払われ、いずれ生まれてくる若者たちが大勢戦争に行かされて死ぬことになるのだ。その責任は取ってくれるのか?」
このゲームの未来では、ライドウは「天皇守護組織ヤタガラス配下の戦争協力者」として追われる身の上になるのかも知れないし、「ヤタガラスに協力したせいで、自分より若い者たちを戦争で死に追いやってしまった」という後悔の念に囚われているのかも知れない。