悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』と続編及び『葛葉ライドウ』シリーズの復活を阻止したいと思うメガテニストが書くブログ。ただしライドウは尊いと思っているよ?

『ライドウ対超力兵団』のどこがヤバいかって、「天皇が穢れを祓い日本を護っている」という右翼向け天皇ファンタジー全開なところなんだよ…

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(※画像は筆者の『すみっコぐらし』ぬいぐるみコレクションなど。イメージです)

先日の記事。

kirishimaloda6915.hatenablog.com

私が『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2)及び続編の復刻・配信・リメイク・リマスター・メディアミックス化・『ライドウ』シリーズの新作制作全てに反対しているのは、「天皇の霊力が日本を護っている」という右翼好みの「天皇ファンタジー」を前面に押し出した作りが問題だから…、といったことは以前から言っているのだけど…。

天皇ファンタジーのどこがヤバいかって、それは大日本帝国時代の日本ではその「天皇ファンタジーを真に受けた日本人がアジア侵略を繰り返していた」という歴史があるからだ。元々天皇ファンタジーは「天皇は現人神だから、日本はアジアで一番偉い、だから他国を支配してもいい」と言って侵略を正当化するために作られたようなものだ。今の日本人は戦争の反省などロクに出来ていないくせに、未だに「天皇ファンタジー」を信じている者も多いのがダメなんだよ…。かつて天皇ファンタジーを信じた日本人により傷つけられたアジアの人々のこともちゃんと考えて欲しい。

さらに付け加えると(いずれは本家「ろーだいありー」の「ヤタガラスはなぜ怖ろしいのか?」シリーズでやりたいネタだが)、最終ボスの巨大ロボの名前が「ヤソマガツ」(兄弟の「オオマガツ」も居るが第拾壱話で機能停止している)であることも「天皇ファンタジー」を取り入れた結果だろう。ヤソマガツとオオマガツとは『古事記』に出てくる穢れの神のことで、これを「天皇守護組織・超國家機関ヤタガラスに仕えるライドウが倒す」のは、要するに「天皇の力で穢れを祓う」という意味が隠されていると思える。

これらを合わせると、このゲームのコンセプトは「天皇が穢れを祓うことで日本を守護している」という天皇ファンタジーそのものだと分かるだろう。しかし穢れ思想は女性を穢れたものと見なしたり、被差別部落の人間を穢れたものと見なす差別思想とも繋がるので、それを安易に青少年向けゲームに取り込むのは止めるべきだ。