『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の三周目は続いている。第八話が終わったところ。ボスの「ミシャグジさま」を倒したのだが、この場面は「第八話のイベントを確認するためだけに何度もプレイしている」ので、倒し方のコツは分かっている…。
それにしても第八話はやたらとムービーシーンが多いのだが、何だか気味が悪いので全部飛ばしてしまう。飛ばすと話がよく分からなくなるのだが、私の中ではこれは「『シャイニングフォース・神々の遺産』(セガ。メガドライブ。以下『神々の遺産』)の悪役・軍師ダークソルが、デビルサマナーのライドウに生まれ変わって、シャイニングフォースによって封じられたダークドラゴンを再び蘇らせようとする話」にしているので(ライドウの本名は「ダーク・ソル」にしたので)、別にそれでもいいのだけど。
『神々の遺産』だとミシャグジさまならぬ、魔女「ミシャエラさま」が居るんだけど(笑。「さま」は私が勝手に付けた)、そういえばどちらも「電撃魔法を使う」という共通点がある。ミシャグジさまは「たたり艶電」、ミシャエラさまは「スパーク・レベル3」。
さて、ここからが本題。
『超力兵団(Soulless Army)』には、何度も言うように「大正天皇を救わされる話」があり、しかもその後に「よくやってくれた」、「身を挺して天皇*1を護るとは…、君は大日本帝国の誇りだ」などといったセリフがあったり(しかしゲーム上では「身を挺する」を「呈する」と間違っている)、鳴海が「国を憂う軍人が居た…」、「宗像さんはいつも国を思っていたのに…」と言ったりと、どう考えても「愛国心を持つことを称賛している」としか思えないゲームである。いくら古い時代の話でも止めて欲しい。大日本帝国はその愛国心が間違った方向に行って、戦争で滅びてしまったことへの反省など感じられない。愛国心についてのセリフを入れるなら、それに対する現代目線での警告も入れないと。
そう考えると、実際に戦争が起きていて「もしかしたらロシアは日本も狙っているかも知れない」などと言われるこのご時世では、このゲームは「誇り高き日本人・ライドウのように愛国心を持ち、いずれ侵略して来るロシアに立ち向かい日本を護ろう」なんていうプロパガンダに利用されかねない懸念がある。実際、この混乱に乗じて憲法改悪や日本軍の復活を狙う右翼は大勢居るわけだし…。そういう意味でもこのゲームは復活しないで欲しい…。
*1:ゲーム上では天皇とは呼ばれないが