悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』と続編及び『葛葉ライドウ』シリーズの復活を阻止したいと思うメガテニストが書くブログ。ただしライドウは尊いと思っているよ?

だから『ライドウ対超力兵団』は「大正天皇と大日本帝国の首都を護る話」である時点で、「平和へのメッセージ」が込められていたとしても台無しなんだよ…

(※画像は筆者の『すみっコぐらし』ぬいぐるみコレクションなど。イメージです)

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の三周目は、ついに最終話の第拾弐話まで来た。「気持ち悪くなって途中で止めるかも…」と思っていたのに、結局ここまで来てしまうとは…。

私が思うに、第拾壱話もいくらか問題がある話だ。「ライドウがラスプーチンを瓶で殴って連行する」のは、「未成年者の暴力を肯定している」ように見えるし(いくらラスプーチンがアンドロイドとはいえ…)、「1931年という古い時代に、未来の技術で作ったロケットで空を飛ぶことに成功する」のも、「フィクションの中だけでもいいから、日本は昔からスゴイってことにしたい『日本スゴイ教』の人たち(右翼に多い)」に媚びているのか? と思ったりする。もしこれがファンタジーS・RPG『シャイニングフォース・神々の遺産』(セガ。メガドライブ。以下『神々の遺産』)の世界観だったら「古代人が作ったロケットで宇宙へ行く」なんて話になりそうだが、むしろそちらの方が受け入れやすい。

一番問題なのは、仲魔一体と猫のゴウトをロケットに乗せて「衛星タイイツ」まで送って「タイイツプラグ」(帝都で暴れる巨大ロボットの動力源)を倒すと、タイイツは爆発してゴウトと仲魔は犠牲になってしまうこと(ゴウトは肉体を失っても魂は生きているようだが)。ネコ好きからは「ネコを殺すなー」と言われかねないし(笑)、さらに「帝都を救うために身を犠牲にするのは素晴らしい」という、第七話と同じようなテーマがあるからだ。

あと、巨大ロボットの襲撃を受けた晴海町では、熱風にやられた人たちが倒れているが、助けることは出来ない。これは後に起こる東京大空襲や、原爆投下などを暗示したものかも知れないが、日本だって『超力兵団(Soulless Army)』より少し後の時代に「重慶爆撃」(日本軍が中国の首都に対して行った爆撃)を行うことになるのだから、私の見立てではそれの暗示とも思える。製作者は多分「重慶爆撃」は知らないと思うがね。日本の戦争被害のことしか学んでないのでは?

「葛葉の使命は人を守ること」らしいけど、目の前で傷つき倒れる人々を救えないのは矛盾しているし、そもそもライドウは「大日本帝国のせいで苦しむ朝鮮人や台湾人」を救おうとはしないのだから、「葛葉の使命」自体が胡散臭いものでしかない。

そういえば、晴海町に居るある男が「エージャナイカ! エージャナイカ!!」なんて言うが、犬神サーカス団の『平成デモクラシー』(『スケ番ロック』収録)にもあったなぁ…。元ネタは江戸時代に流行った民衆運動のことだけど。

 『平成デモクラシー』より。

ええじゃないかと踊っても 何かが変わるわけじゃない

どうせ変わらぬこの世なら 自分勝手に生きるだけ

他には、第拾壱話では巨大ロボットのせいで度々地震が発生するが、東日本大震災が起きた今となっては「不謹慎な描写」と言われかねず、「帝都が炎上する」のも今のロシアによるウクライナ襲撃を思わせるので、これも不謹慎とされるかも知れない。今のところこのゲームがリマスターされないのもそのあたりの事情があるのでは。まあ私はどうあってもリメイク・リマスター等は反対だが。

本題だが、このゲームをやっていると、ゲームのコンセプトとは裏腹に「侵略国・大日本帝国の首都なんかさっさと滅んだ方がいいんだよ…。そして天皇制も滅ぼしていいんだよ…」という思いしか持てない。だって日本とアジアの近現代史を詳しく知っていれば、帝都と大正天皇を救うことは「日本に侵略された国の人々の苦しみを長引かせることになる」と分かるからだ。やはり「日本を滅ぼす」ルートも入れるべきだった。大日本帝国好きの右翼が怒るから無理だろうけど。

結局、このゲームを何の疑問も無く楽しめるのは、未だに大日本帝国に生きているつもりでいる右翼とネトウヨ、歴史を知らない(または日本の右翼によって捏造された歴史しか知らない)反知性主義の人間だけだってことよ。反天皇制の人間には楽しめない(ライドウは好きだけど)。そして日本人のネトウヨ化、反知性主義化は加速している…。

『神々の遺産』や 『ドラゴンクエスト』(スクウェア・エニックス)などの単純明快なファンタジーRPGなら、所詮はファンタジーワールドであり、日本とは関係無いのだから、「世界を救うのっていいことだな」と思えるが、『超力兵団(Soulless Army)』の世界は現実の過去の日本(侵略国)に似すぎているため、「日本を救うことが良いことだ」とはどうしても言えないのだ。

それと、「このゲームには反戦メッセージが込められている」と主張する人も居るだろうが、私には真逆に見える。なぜならこのゲームは「軍の大元帥・大正天皇と侵略国・大日本帝国の首都」を救う話なので、「反戦メッセージ」どころか「戦争を全く反省していないというメッセージ」になってしまうからだよ。たとえ反戦メッセージを入れたとしても(ごく一部にそんなセリフはある)、このゲームのコンセプト自体に問題が大有りだから、台無しになっているのだ。

 

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