『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の三周目は続いている。同時にやっていたWii版『シャイニングフォース・神々の遺産』(セガ。オリジナルはメガドライブ)の方ももうラスボス戦まで来たので、いずれ同時に終わらせようと思う。
『超力兵団(Soulless Army)』をやってて毎回思うのは、「この時代背景はそのままで、天皇ファンタジー(天皇が日本を護るという幻想)を取り込んでいなくて、天皇を救うような話も、児童ポルノまがい(笑)の嫌らしいシーンも、反社の奴らが仲間になる話も無くて、ライドウが超國家機関ヤタガラス(以下ヤタガラス)と戦う立場で、最終的にヤタガラスも大日本帝国も天皇制も解体して、台湾と朝鮮を解放するストーリーであれば傑作だったのに…」ということだ。まあ、私はそういうゲームだと思ってプレイしているが。もしも私が『超力兵団(Soulless Army)』をリメイクするならそういう話にする。
「1931年の日本」という時代背景をフィクションで使うこと自体は否定しない。だが、「この世界観、時代をどのように描くか」が問題である。このゲームの場合、大日本帝国と海軍と天皇崇拝を美化しており(天皇ファンタジーまで取り込んでいるし…)、当時の日本が植民地支配していた国のことには一切触れず、なおかつ「日本と天皇を護る方を主役にしてしまった」ところがダメなのだ。このゲームの設定とストーリーでは、どうしても「身分差別制度である天皇制の称賛、天皇の名の下に起きた戦争や植民地支配の正当化」に繋がってしまうから。
別に、天皇を護るようなフィクション作品があってもいいんだよ…、ただし、予め「この作品には天皇崇拝要素があります。天皇家を愛する方向けです」とでも書いておき、さらに公開する場所も出来るだけ「天皇好きしか集まらない場所」に限定していれば、の話。『超力兵団(Soulless Army)』にはそのような注意書きが存在せず、天皇嫌いの人も手に取れてしまうことが問題。
しかし念のため言っておくが、それ以前に青少年向けのゲームに「天皇ファンタジー」を取り込むこと自体が大変よろしくない、と。かつて「天皇ファンタジーを真実だと思い込んだ日本人」のせいで、アジアに多大なる被害をもたらした過去があるから。
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