悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』と続編及び『葛葉ライドウ』シリーズの復活を阻止したいと思うメガテニストが書くブログ。ただしライドウは尊いと思っているよ?

『ライドウ対超力兵団』プレイ記録~『ヤソマガツ・フォース~ヤタガラスの遺産~』~その2「赤マントの侵略」

ヤソマガツ・フォース~ヤタガラスの遺産~

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)三周目のプレイ記録第二回目。プレイ記録のタイトルは「ヤソマガツ・フォース~ヤタガラスの遺産~」とする。これは『シャイニングフォース・神々の遺産』(セガ。メガドライブ。以下『神々の遺産』)のパロディ。第二回目のサブタイトルは「赤マントの侵略」とする。これは『神々の遺産』第一章「ルーンファウスト軍の侵略」をもじったもの。

※以下ネタバレや独自解釈、筆者独自の脳内設定なども含まれるので注意。

第二回目「赤マントの侵略」

(※画像は筆者が『シャイニングフォース・神々の遺産』風に製作したものです)

今回の「葛葉ライドウ」は、本名を「ダーク・ソル」と設定している。筆者独自の設定として、彼は『神々の遺産』に登場する悪役・軍師ダークソルの生まれ変わりで、「千年前に光の軍勢(シャイニングフォース)によって封じられた邪竜ダークドラゴンの復活こそが真の使命」ということにしている。以下、ライドウのことは基本的に「ダーク・ソル」と表記する。

前回は第壱話「消えた資産家令嬢」を攻略した。1931年*1、大日本帝国の首都・帝都を守護する使命を「超國家機関ヤタガラス」により与えられたライドウこと「ダーク・ソル」は、筑土町(神楽坂がモデル)にある「鳴海探偵社」で働いていた。上司は探偵の男「鳴海」である。喋る黒猫「ゴウト」も連れている。

ある日、「大道寺伽耶」(だいどうじ・かや。以下「カヤ」)という少女に「私を殺してください」という依頼を唐突に受けるが、彼女は「赤い憲兵のような不気味な者たち」にさらわれてしまう。彼女の叔父・清(きよし)の依頼で、彼女の捜索を開始したダーク・ソル。カヤの親友「リン」と話そうとした途端、彼女は「異界・筑土町」に連れ去られる。リンを無事に救い、彼女から「カヤは自分が呪われた『鬼の血』を引き継ぐ者であること」に悩んでいたことを聞く。カヤの実家・大道寺邸(以下「大道寺家」)の地下には地下牢があり、ここにカヤが閉じ込められていたことが判明する。彼女はここから抜け出してきたのだろうか。

大道寺家で清と話すと、カヤはその「鬼の血」が発動する十六歳になる前に父親・猛の手で殺されるはずだったことを聞く。鬼の血は「大道寺家の娘」にしか受け継がれないものらしい。清と話したその直後、清は謎の怪人と化し、姿を消してしまう。

その後大道寺家は異界化し、謎の男によって呼び出された悪魔「イチモクレン」が襲いかかって来るがこれを倒し、鳴海探偵社に戻ったダーク・ソルは、この事件を追うことに決めた。

怪人二十面相

第弐話「怪人赤マント現る」が始まる。

第壱話の出来事の翌日、鳴海探偵社に一人の女性が訪ねて来る。彼女は「朝倉タヱ」という新聞記者である。

ここで彼女から「怪人赤マント」が出現したという話を聞く。…しかしここでの鳴海とタヱとのやりとりはひたすら長いので鬱陶しい…。こういうところは『ペルソナ』シリーズの良くない点を引き継いでしまっていると思う。『ペルソナ3』(PS2)も同じ年の発売だし(『ペルソナ3』の方が『超力兵団(Soulless Army)』より少し後の発売)。セリフはもう少しシンプルにまとめてくれ…。

そこで鳴海とタヱとのやりとりを『神々の遺産』っぽく簡潔にまとめてみた(※画像は筆者が『シャイニングフォース・神々の遺産』風に製作したものです)。

…と、ここでタヱは「謎の怪人が写った写真」を見せてくる。

…というわけで、ダーク・ソルは「赤マントの写真」を手に入れる。

見出しタイトルは江戸川乱歩の小説、及び人間椅子の曲名。

鳴海とタヱが話しているシーンを再現したものがこちら(『すみっコぐらし』や『リラックマ』のぬいぐるみなどを使用したイメージです。実際のゲームとは関係ありません)。

「前金で依頼料 払ってもよくってよ?」

希望に満ちた新世界(『最新型アンドロイド』より)

新たに電車で「銀座町」(銀座がモデル)方面に行けるようになる。フィールドに居る奇妙な少女(何者かは不明)と話すと銀座町へ入れる。

ここにある「ミルクホール・新世界」へ入りマスターの話を聞く。ここでは新聞を読んだり、パラメータを一時的に上げる「ソーダ水」を飲むことも出来る。新世界というと犬神サーカス団の『最新型アンドロイド』(『スケ番ロック』収録)のこの歌詞を思い出す。

希望に満ちた新世界 希望に満ちた新世界 希望に満ちた新世界

愛と平和の物語

新世界をイメージして製作した写真がこちら(『すみっコぐらし』のてのりぬいぐるみなどを使用。実際のゲームとは関係ありません)。…ミルクホールというよりはただの酒場になってしまった…。

新世界のイメージ

銀座町に入る。昔の銀座がモデルのため、今は無い路面電車も走っている。しかし、ここに日の丸と旭日旗が掲げられているのは不愉快極まりないなあ…。時代性は感じるが、旭日旗は戦犯旗だし、日の丸もまた侵略の象徴なんだから!

余談だが、銀座町にある「カフェ・パウリスターノ」とは、銀座に実在する「カフェー・パウリスタ」がモデル。しかしパウリスタは史実では関東大震災のせいで閉店したのち、戦後に新たに建てられている(私もこちらに何度か行ったことがある)。そのため史実では1931年当時の銀座には無いはずだが…。しかしこのゲームでは「関東大震災が無かった」設定*2のため、「パウリスターノ」は1931年にも存在しているのだろう。

ただ、関東大震災が無かった設定には善意よりも悪意を感じる。それは、震災が無いってことは「朝鮮人虐殺」も無かったことになるからだ。何となくだが、製作者の中にはネトウヨがよく言う「朝鮮人虐殺なんて酷いことを、誇り高い日本人がするわけがない…」という思想があるのでは、と勘繰ってしまう。実際、今の時代だと歴史捏造主義*3の蔓延により「朝鮮人虐殺は無かった」と主張したがるネトウヨは多いわけだからね。

銀座の建物を調べると「酒は飲んでも呑まれるな」などと書いてあったりするが、SEX MACHINEGUNSの『ダンシング課長』(『HEAVY METAL THUNER』収録)にはこんな歌詞がある。

酒にはのんでものまれるなよ! ブラボー部長!

銀座町で「ここで起きた事故を目撃していないか」と尋ねる女性が居るが、見ていないと答える。どうやらここでタクシーが何者かに襲われ、この女性の夫(タクシー運転手)がケガをしたらしく、犯人を捜しているのだとか。この女性とは後々また会うことになる。

銀座町の別の出口よりフィールドマップに出て、そこから「料亭・竜宮」へ向かい女将と話す。彼女より「飯田という人力車の車夫」の情報を得る。これで新たに「深川町」へ行けるようになる。

『すみっコぐらし』のてのりぬいぐるみなどで銀座町を再現したものがこちら(実際のゲームとは関係ありません)。

銀座町のイメージ

ガム

「深川町」で、「反社会的勢力(以下反社)の者たちと一悶着を起こした後、反社の親分を味方につける」イベントがあるが…、これについては割愛させてもらう。詳しくは書かないが、あんな児童ポルノまがい(笑)のシーンは本当に嫌らしいので止めてもらいたいし、フィクションであっても反社を正義の味方として美化するのも止めて欲しい(そういう意味だとセガの『龍が如く』も止めて欲しいわ…)。反社なんて正義の味方でも何でもなく、ただの暴力集団であり、反社に家族を殺された人のことも考えろよ…ってこと。

犬神サーカス団の『ガム』(『蛇神姫』収録)のこの歌詞を付けておこう。

ヤクザは人間のクズ 「人でなし!」

「人力車の車夫・飯田伝八」の家の前まで行くと、以前見た「赤い憲兵のような者たち」の手で異界・深川町へと飛ばされてしまう。ここで「ゾンビーケンペイ」たちが襲ってくるので倒す。車夫・飯田は異界・深川町の家の中に閉じ込められてしまっている。彼を助けるには鍵をこじ開ける道具が必要になるが、もしかしたら金王屋にあるかも知れない。一旦現実界に戻る。

黒き竜の復活

金王屋に行く前に、フィールドから「万能科学研究所」という場所に入る。ここは後々重要になる場所である。ただし今のところここの主は居ない。未来が見えるらしい「宿無し親父」と、ここの主に魚を運んでいる男、それと柴犬が一匹いる。

ここで柴犬に「読心術」を使うと、「故郷の森に帰るのが私の夢。あなたの夢は何?」と尋ねられる。このイベントはストーリー上は特に関係無いが、終盤のサブイベントに関わって来る。

柴犬の問いに答えることに同意すると、「12文字以内で好きな言葉を入力出来る」のだが、ここでは私の脳内設定である「ダーク・ソルの本当の夢は邪竜ダークドラゴンの復活である」ことを活かし、「ダークドラゴンの復活」と書いた(笑)。しかしこれが実現してしまうと世界が滅亡するので、この柴犬の夢は叶わなくなるが、それでもいいのだろうか。

宿無し親父に「読心術」を使うと、「木星のお告げが聞こえる…」と言って「未来の話」などが出てくる。これはシナリオによって変化するが、いろいろ面白いものもある。これについてはまた後で。

ちなみにフィールド上の万能科学研究所前の前に居る男が「目を皿のようにしてだな…」などと言っているが、犬神サーカス団の『平成デモクラシー』(『スケ番ロック』収録)にはこんな歌詞がある。

目を皿にして眺めても 全てが見えるわけじゃない

柴犬と話すシーンを再現したものがこちら(『すみっコぐらし』のてのりぬいぐるみなどを使用したイメージです。実際のゲームとは関係ありません)。

将来の夢「ダークドラゴンの復活」…

妄想の男

金王屋の主人と話し、鍵をこじ開けられる「開錠用工具」を売ってくれるので買う。しかしこんなものを未成年者に売る主人も倫理的にどうかしていると思うが(笑)。それと、「通常弾」を99発まで持てるようになる*4「通常弾倉」も買っておく。これは後々必要になる。

また、業魔殿に入り悪魔合体で「トゥルダク」を生成しておく。ちなみに今回はトゥルダクに「アギ」(火炎魔法。『シャイニング』シリーズで言えば「ブレイズ」)を継承させてみたが(そのくせ火炎が弱点という…)、これは『神々の遺産』に出てくるトゥルダクに似た「ブローバー」というモンスターが機関銃を撃ってくるのを意識している。

再び異界・深川町へ。ここでは「赤い憲兵のような者たち」の監視の目をかいくぐりつつ飯田を救わなければならない。そのために小舟を利用するシーンもある。ちなみに『神々の遺産』の第五章でもワーラル島内を移動する手段として小舟が存在する。

飯田の閉じ込められているところへ行き、開錠用工具を使って鍵を開けるがその直後に「赤い憲兵のような者たち」が襲ってくるので、これを倒す。しかしこいつらは強すぎる…。

飯田を救った後、大道寺の紡績工場の社長・清についての話を聞こうとするが、「お得意さんのことをそう簡単に話すわけにはいかないが、男と駆け落ちした妹のシズを捜してくれたら話す」と言われ、シズの写真を貰う。彼女が働いている遊郭にはあの「反社の親玉」と話さないと入れないが、またこいつに会うのは本当に嫌なのに止めて欲しいわ…(さらに会う場所も嫌…。実に児童ポルノまがいで嫌らしいったらない…)。

遊郭でシズと会うが、シズは先ほど会った「銀座町で夫が事故に遭った」と言っていた女性のことだった。彼女は夫に傷を負わせた犯人を見つけるまでは兄に会うつもりは無い、犯人を見つけてくれたら会ってもいい、と言う。一旦探偵社に戻り、鳴海と話すとタヱが何か新しい情報を得たというので、また新世界へ行くことに。

しかし、このゲームは遊郭を美化しているのはダメだね…。いかにも「ここで働いている女性はたくましい」、「遊女さんすごーいデスネ!」みたいなことを言う連中もなぁ…。それはあくまでも男の目線であり、実際は悲惨だったのだが。そしてこれを美化するのは後の「慰安所」美化にもつながるからマズいってことよ。それとこれは終盤の話だが、将来の遊郭利用を薦めてくる男もおり、これは「女を金で買うことを称賛している」ようなもので女性蔑視だし、青少年には悪影響があると思う。

飯田と会うシーンを再現したものがこちら(『すみっコぐらし』のてのりぬいぐるみなどを使用したイメージです。実際のゲームとは関係ありません)。

「あっしに聞きたい事があるですって?」

新世界でタヱから「満月の夜になると銀座町のある場所に何かが現れる」という情報を得る。なお、銀座町の工事現場に居る男は「探し物は何なのか~」*5など、昭和歌謡みたいな歌を歌っている(時代的にはあり得ないが…)。この男とうまく交渉するとあるものが手に入るが、今回は無視する。今回は見ていないが、『昭和枯れすゝき』(さくらと一郎)みたいな歌も出てくる。そしてこれは人間椅子の『三十歳』(『踊る一寸法師』収録)でもパロディ化されている…。『三十歳』より。

貧しさと自分に負けた いいえ世間の仕打ちに負けた

銀座町のある場所で満月まで待つと、タクシー型の悪魔「オボログルマ」が出現して襲ってくる。こいつは銃弾が効かないので注意。これを倒すと、オボログルマは赤マントと遭遇していたことが分かる。その赤マントが落としてオボログルマが拾ったという「人力車の石突」を貰う。

ちなみにオボログルマの元ネタは恐らく『ペルソナ2・罪』(PS)に居た「噂悪魔」の一種「呪いのタクシー」と思われる。さらにこいつの口調は「マッド」タイプなのだが、見た目がタクシーであることを踏まえると、筋肉少女帯の『妄想の男』(『エリーゼのために』収録)みたいだと思った。『妄想の男』より。

オレをバカにするのにオレを愛さないのか お前 矛盾している

お前に毒電波を送ってやる 待っていろ タクシー金払えば何処まででも行くぞ

…これを聴くと、どうしても「うぉれを~」、「うぉまえ~」、「行くぞぉぉぉぉぉ!」としか聞こえない(笑)。もう一つ『妄想の男』より引用。

そしてイガイガの金属物体を オレの心に埋め込むのはやめてくれ

オボログルマのシーンを再現したものがこちら(『すみっコぐらし』のてのりぬいぐるみなどを使用したイメージです。実際のゲームとは関係ありません)。

「…それ、うぉまえが持ってけ…」

燐寸喞筒

シズと会い、人力車の石突を見せる。その後料亭の女将と会うと、赤マントが銀座町に現れて騒ぎになっているとの情報を得る。

銀座町で赤マントを見つけるが、異界へと逃げてしまう。名も無き神社へ行き、「異界・銀座町」へ行く。ここで赤マントを捜索することになる。しかし赤マントとは何度も遭遇するが、その都度逃げて行ってしまう。

赤マントを追い詰めるには、トゥルダクの「力まかせ」を使い、道に置かれている車を移動させて逃げ道を塞ぐ必要がある。

最終的に赤マントと対決になるが、一回目は無理と判断してリセット。全くこいつはムカつく…! 多分ここで投げ出した人が大半では…、とも思ってしまう。このゲームバランスの悪さがクソゲー扱いされる理由だろう。二回目はあらかじめ、二周目で作っていた「サティ」をデビルカルテから召喚して戦わせることで何とか勝利した。ここでは通常弾を使い赤マントの動きを止め続ける方が楽。そのため「通常弾倉」が必要になって来る。

赤マントを倒すと、正体は飯田だったと判明するが、飯田は絶命する。あるものがあれば生き残らせることも出来るが、今回はこれでいいのだ。飯田は「車のせいで人力車の仕事が減ったこと」で喘いでいたことが分かる。また今わの際に飯田は「大道寺家の紡績工場に社長の清が居るはず…」といったことを言い残す。

ゴウトは「しかし、哀れじゃないか、ソル! なぜ希望を持っていた人がこんな目に…」と言うのだが、これについては欺瞞だと思う。格差を生み出しているのは身分差別制度の天皇制であることは間違いない。そして、別の記事で言ったがダーク・ソル(ライドウ)が「社会の底辺で喘ぐ」飯田を救ってしまうと、完全にマッチポンプになってしまう。ダーク・ソルが仕えているのは超國家機関ヤタガラス…、その実態は…、詳しくはまたいつか。

kirishimaloda6915.hatenablog.com

探偵社で鳴海と話して第弐話は終了。鳴海がタヱから聞いた話では「赤マントは帝都中で目撃されている」とのことで、鳴海は「清が紡績工場に居るというなら、そこを調べてくれないか」と言う。

また鳴海は、飯田の死に関して「どんな人間も普通に生きて普通に死ぬ権利くらいあるんだ」と言うのだが…。上記記事でも言ったが、この鳴海のセリフもまた欺瞞に満ちている。「普通に死ぬ権利」って言うけど、日本の外では大日本帝国のせいで普通に死ぬことすら出来ない抗日の人たちが大勢居るって知らないのか?

見出しタイトルは犬神サアカス團の曲名(『恐山』収録)。「マッチポンプ」と読むのが正しいと思われる。

モスラ

第参話「ダークサマナー見参」が始まる。

鳴海の依頼で、清を捜すために深川町にある大道寺家の紡績工場へ行ってみることになるが、タヱもそこに取材に行っているらしいので、彼女を保護することも頼まれる。ちなみに「間違って遊郭には入るなよ」と鳴海に言われるが、実はダーク・ソルはもう遊郭に入ってるんだけどね…(無論、話を聞いただけだが)。バレると怒られるかも知れないから、黙ってた方がいいか…。

ちなみに『犬神家の一族』(横溝正史)では犬神家所有の製糸工場が出てくるが、これが大道寺家の紡績工場の元ネタだろうか。

しかし紡績工場で働く労働者の実態は酷いものであったろうが(貧困女性や在日朝鮮人も多く働いていたはず)、これについてはほとんど描写されない。都合の悪いことは描きたくないのか。

工場へ行く前に大道寺家に行き、中村と話すと現在病床に就く当主・猛の「カフスボタン」を受け取る。もし清に会えたらこれを渡して欲しい、と頼まれる。これは後々重要になるアイテムである。

深川町のフィールドマップより工場へ入れる。なお、万能科学研究所に居る宿無しオヤジの心を読むと「モスラや~」みたいなことを言っているが、元ネタは『モスラの歌』(ザ・ピーナッツ)だろう。人間椅子の『モスラ』(『踊る一寸法師』収録)もこれが元ネタ。

『モスラ』より。

モスラ モスラや

それと深川町にある見世物小屋…、口上を述べるところなど、どうしても『神々の遺産』のリンドリンドにある芝居小屋を思わせるが、口上の中に「冥府魔道」なんて出てくる。筋肉少女帯の『混ぜるな危険』にもあったな…。

そろそろ行こうぜ 冥府魔道

今回の出し物は「巨人男」で、実際は二人の人間が巨人に扮しているだけだが、『神々の遺産』だと普通に巨人族が居るんだよなぁ…。モンクの「ゴング」っていうんだけど。

鏡地獄

工場へ入ると、清の持っていたステッキが床に落ちているのに気付く。そして取材に来ていたタヱと出くわす。「あの赤マントがこの工場付近でも目撃されているのよ」とのこと。

そこに、ロシアの「マトリョーシカ」と思われる人形が六体、宙に浮いた状態で出現し、タヱは気絶してしまう。これくらいで気絶するなよ…。『神々の遺産』に出てくる「ミシャエラドール」なんか見たらショック死するんじゃないかと心配になるわ(笑)。

ここで第壱話でも聞こえた謎の男の声が聞こえ、工場の奥にある倉庫の扉に封印が施されて開けることが出来なくなってしまう。

この男は「見るがいい、キモントンコーを研究しミーが新たニ生み出した奇術ヲ!」などと言っているが、奇門遁甲(きもんとんこう)というと『帝都物語』(荒俣宏)でも出て来たような…。

人形に触れると、謎の空間にワープしてしまう(人形によって行き先が異なる。この空間内にある光に触れると元の世界に戻る)。ここは「魔斗量子界」(まとりょーしかい)と呼ばれる空間。とにかく複雑な構造で、まさに「鏡地獄」(江戸川乱歩の小説タイトルより)と言ってもいい。人間椅子の『鏡地獄』(『新青年』収録)より。

鏡の中から 今も聞こえる 呻き声

鏡の中から 今もしている 呪い声 「地獄!」

ここでは重要アイテム「青い石片」、「赤い石片」、「白い石片」を集めることになるが、そのためには魔斗量子界と現実界を行き来する必要がある。

ゴーゴー蟲娘

この魔斗量子界では赤マントとのバトルもあるが、倒すと工場で働く男に戻って立ち去っていく。他にも工場の従業員である男が何人かおり、適切な言葉をかければ立ち去っていくが、別に放っておいてもいい。その場合後の展開が変わる。また「シキミの影」もいつくかあるので、これも破壊する必要がある。

ある男にかける言葉の中で「この負け犬!」というのがあるが、犬神サーカス団の『堕ちた英雄』(『スケ番ロック』収録)にはこんな歌詞がある。

逃げ出せば負け犬さ 立ち上がれ

三つの石片を手に入れるには、「オキクムシ」の群れを倒す必要がある。オキクムシはいわば「蟲娘」であり、さらにここは何となく鏡地獄っぽい…、と揃うとまさに筋肉少女帯の『ゴーゴー蟲娘』(シングル『君よ!俺で変われ!』収録)だなぁ…、と。

『ゴーゴー蟲娘』より。

蟲娘のくせに ナルシストで 糸を紡ぐぜ

ねえ! あの娘の世界は鏡地獄 どちらを見たって イヤな自分

ねえ! あの娘の心も鏡地獄 どちらを見たって 蟲だらけさ

三つの石片を手に入れると、これが合わさって「真紅の金緑石」に変化する。

さらばマトリョーシカ

工場の倉庫の封印された扉は、「真紅の金緑石」で開く。倉庫に入ると清と会える。清と話していると突然彼は苦しみはじめ、彼の身体から奇妙な「丸い物体に顔があって手が四本付いている化け物」が飛び出していき、清はその場に倒れる。

ここで、今までは姿を見せなかった謎の男が出てくる。彼はすでに暗殺されたはずのロシア人僧侶「ラスプーチン」だと名乗るのだが…。

ちなみに『超力兵団(Soulless Army)』の元ネタである横溝正史の『女王蜂』にも怪僧としか思えない人物がおり(しかも好色家…)、その名は「九十九龍馬」(つくも・りゅうま)。多分ラスプーチンは九十九龍馬がモデル…、というか九十九龍馬の方が「実在した怪僧ラスプーチン*6がモデル」なんじゃないかとも思えるのだが(笑)。

ラスプーチンの話によると、あの化け物は「ヒルコ」と言って、人に寄生し不安などの負の感情を養分として成長し、やがて寄生主は赤マントと化す…。そしてヒルコは寄生主から飛び出して、ある計画のために次の段階へ移るというが、その計画については教えられないのだと。カヤもまたその計画に必要なものなのだ、とラスプーチンは言う。ヒルコ(蛭子)とは本来は『古事記』に出てくる「イザナキとイザナミの最初の子」で、奇形児だったため海に捨てられた神のことであるが、そのヒルコとは直接的な関係は無いようだ。

そしてラスプーチンが召喚した悪魔「チェルノボグ」と戦い、ダーク・ソルはこれを撃破した。ラスプーチンは消え去る。

清は死ぬかと思われたが、従業員たちの手で何とか助けられたようだ。従業員をすべて立ち去らせ、猛のカフスボタンを手に入れていた場合のみ助かり、条件を満たさない場合は清は死ぬことになる。清が助けられた場合、中村より預かっていたカフスボタンを清に渡すことになり、お礼として「電撃弾倉」が手に入る。

探偵社に戻り、鳴海と話していると「ヤタガラスの使者」が現れ、ラスプーチンについての情報を話してくれる。ラスプーチンはダークサマナーと呼ばれる悪魔召喚師である、とのこと。ダーク・ソルはこの謎の男・ラスプーチンを追うことにした…。

なお、ヤタガラスの使者は「我々はデビルサマナーと協力して治安維持のために働いている…、それは日本だけでなく世界各地で行われている…」と言うのだが、ここで言う「世界」には、1931年当時の日本の植民地であった韓国(朝鮮)と台湾は含まれないのだろうな…。この時代ではどちらも「日本」として扱われていたのだから…。さらに「治安維持」とは「秩序を乱す反天皇制の者を倒す」ということも含まれるはずである。

もっと言うと、もしもドイツにも同じように「治安維持のために働くドイツ人のデビルサマナー」が居るとしたら、このゲームの時代より二年後にはそのデビルサマナーたちは「ナチスと協力して、治安を乱すユダヤ人のレジスタンスたちを倒している」のではないか…、と思ってしまう。ナチス抵抗ストラテジーゲーム『Through the Darkest of Times』(Nintendo Switch他。THQ Nordic Japan)をプレイするとその辺の想像は出来る。

こちらも参照。

lucyukan.hatenablog.com

ここで第参話は終了。続きは次回で!

なお、見出しタイトルは特撮*7の曲名『さらばマトリョーシカ』(アルバム『綿いっぱいの愛を!』収録)より。

(※画像は筆者が『シャイニングフォース・神々の遺産』風に製作したものです)

参考文献

  • 明治・大正を食べ歩く(森まゆみ著/PHP新書)

*1:元号は架空の「大正20年」

*2:ゲーム上では明かされないが設定資料集にそれらしいことが書いてある

*3:一般的には「歴史修正主義」だがそれでは生ぬるいと感じるのでこのように書いた

*4:初期状態だと弾丸は各種24発までしか持てない

*5:井上陽水の『夢の中へ』のパロディ

*6:昔の日本に居た怪僧「道鏡」とも思えるが

*7:大槻ケンヂ氏のやっているバンド