何度でも言うが、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)の歴史観は明らかに「皇国史観」そのものである。第伍話や第八話を見れば分かる。皇国史観とは「戦前・戦中の日本*1で教えられていた歴史観」のこと。要は「『古事記』に書かれた天孫降臨は現実にあったことであり、万世一系の天皇は神の子孫で、日本は天皇を中心とした神の国である」といったもので、もちろんそれは嘘なのだが、かつての日本人はそれを信じてアジアへの侵略戦争や植民地支配を繰り返した…。
日本にはそんな過去があるのに、それを悪びれもせずに青少年向けゲームに「皇国史観」を取り入れることは、「戦争の反省が無い」と言われても仕方が無いだろう。そして今の日本は歴史捏造主義が蔓延しており、ある意味では「皇国史観」が復活しているとも思える惨状である。
ゲームが青少年へ与える影響力の大きさを考えれば、『超力兵団(Soulless Army)』及び続編は今の世の中には復活させたくない。さらに『ライドウ』シリーズの新作制作も反対なのは、今の時代では絶対に「歴史捏造主義」に毒された歴史観が入って来るから。それを非常に危惧している。
*1:日本が植民地支配した国も含む