悪魔ハンター桐嶋ローダVS八咫烏

PS2ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』と続編及び『葛葉ライドウ』シリーズの復活を阻止したいと思うメガテニストが書くブログ。ただしライドウは尊いと思っているよ?

『ライドウ対超力兵団』プレイ記録~『ヤソマガツ・フォース~ヤタガラスの遺産~』~その3「ラスプーチンの秘密兵器」

ヤソマガツ・フォース~ヤタガラスの遺産~

『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(PS2。以下『超力兵団(Soulless Army)』)三周目のプレイ記録第三回目。プレイ記録のタイトルは「ヤソマガツ・フォース~ヤタガラスの遺産~」とする。これは『シャイニングフォース・神々の遺産』(セガ。メガドライブ。以下『神々の遺産』)のパロディ。第三回目のサブタイトルは「ラスプーチンの秘密兵器」とする。これは『神々の遺産』第三章「ルーンファウストの秘密兵器」をもじったもの。

※以下ネタバレや独自解釈、筆者独自の脳内設定なども含まれるので注意。

第三回目「ラスプーチンの秘密兵器」

(※画像は筆者が『シャイニングフォース・神々の遺産』風に製作したものです)

今回の「葛葉ライドウ」は、本名を「ダーク・ソル」と設定している。筆者独自の設定として、彼は『神々の遺産』に登場する悪役・軍師ダークソルの生まれ変わりで、「千年前に光の軍勢(シャイニングフォース)によって封じられた邪竜ダークドラゴンの復活こそが真の使命」ということにしている。以下、ライドウのことはごく一部を除き基本的に「ダーク・ソル」と表記する。

1931年*1、大日本帝国の首都・帝都を守護する使命を「超國家機関ヤタガラス」により与えられたライドウこと「ダーク・ソル」は、筑土町(神楽坂がモデル)にある「鳴海探偵社」で働いていた。上司は探偵の男「鳴海」である。喋る黒猫「ゴウト」も連れている。

前回は第弐話「怪人赤マント現る」と、第参話「ダークサマナー見参」を攻略した。

第壱話で「赤い憲兵のような者たち」に連れ去られた、「鬼の血を引く」とされる令嬢「大道寺伽耶」(以下「カヤ」)の行方を追っていたダーク・ソル。カヤの実家・大道寺邸(以下「大道寺家」)へ行き、カヤの叔父・にも彼女の捜索を依頼されるが、清は「怪人赤マント」に変身して去って行く。

新聞記者の「朝倉タヱ」より、「怪人赤マント」が銀座町に現れたという情報を得て、ダーク・ソルは捜査を開始する。最終的に捕まえて倒した赤マントは清ではなく、「人力車の車夫・飯田」だったことが判明するが、飯田は死亡する。どうやら赤マントは複数居るらしい。

今わの際に飯田は「清は大道寺の紡績工場に居るはず」などと言い残す。ダーク・ソルは、深川町にある大道寺の紡績工場へ行く。そこで謎の男の罠にはめられるが見事に突破し、清と会うことになるが、清の身体から「赤い物体に顔があって手が四本生えた化け物」が飛び出すのを見る。これは「ヒルコ」という「人に寄生する化け物」だった。そして現れた謎の男の正体は、既に死んだはずの「怪僧ラスプーチン」だった。どうやら彼は「ダークサマナー」と呼ばれる存在らしい。彼が召喚した悪魔チェルノボグを倒し、清を救う。ダーク・ソルはラスプーチンの行方を追うことに決めた。

金王屋主人来る

第四話「港街連続失踪事件」が始まる。第参話の出来事の翌日、金王屋の主人が鳴海探偵社を訪ねて来る。何やら困りごとが起きているらしい。あんたが店を離れるのは珍しい、と鳴海が主人に尋ねてみると…。

ここの掛け合いトークもやたらと長いので、簡単にまとめてみた(※画像は筆者が『シャイニングフォース・神々の遺産』風に製作したものです)。

そして鳴海は「晴海町でこの事件を調査するついでに、外国人のラスプーチンについても聞き込んでみてくれ」とダーク・ソルに依頼するのだった。

鳴海と金王屋の主人の会話シーンを再現したものがこちら(『リラックマ』や『すみっコぐらし』のぬいぐるみなどを使用したイメージです。実際のゲームとは関係ありません)。

「うむ、ちと問題が起こッてな…」

晴海町は夢みたいな町でさぁ…

ダーク・ソルは港町・晴海町へ向かう。ちなみに『神々の遺産』にも港町が存在し、その名は「リンドリンド」である。見出しはリンドリンドで聞ける「リンドリンドは夢みたいな町でさあ」といったセリフをもじったもの。

晴海町は海軍省があり、他には床屋や洋食屋なども立ち並ぶ。一般市民の日本人と海軍兵の他に、外国人も何人か居るが、中には「外国人に成りすまして女をナンパしている」日本人の男も居る…。

しかし気になるのは、外国人の描写がステレオタイプである(片言の日本語で喋る)ことと、「不法滞在の外国人を捕まえようとしている(実際何人かの外国人は不法入国者のようだが)」軍人や警官の存在である。無論不法滞在が良くないのは今も昔も変わらないのだろうけど、このゲームの描写だけでは「この時代に日本に住む外国人はみんな不法滞在者だ」と思わせてしまうのでは…と危惧する。現代日本の排外主義的・人種差別的な「入管問題」なども併せて考えると、どうしても危機感を覚える。

ここの船着き場で料亭・竜宮の女将と会って、原田商会などについての情報を得る。彼女の兄が原田商会の代表だったようだが、半年前に彼が急死したため彼女が代わりに原田商会を引き継いだのだと。

晴海町を再現したものがこちら(『すみっコぐらし』のてのりぬいぐるみなどを使用したイメージです。実際のゲームとは関係ありません)。

晴海町のイメージ

人面瘡

鳴海探偵社に戻って鳴海と話すと、「ラスプーチンは不法入国者らしいことは分かったが、それ以上は分からない」と言われる。そして裏社会に詳しい、あの「反社の男」から情報を聞き出すようにと言われるのだが…、そもそもなぜ鳴海はあの男とダーク・ソルが協力関係であることを知っているのか謎だし、それに保護している未成年者が「反社の連中と親しくしている」なんて知ったら、まず付き合いを止めさせるのが筋だろうに…。やはり鳴海はダメな奴だよ…。

反社の男から原田商会と、この商会と付き合いのある「エルフマン」なる外国人の話を聞き、また鳴海と話すと「晴海町を牛耳るエルフマンか…、半年前まで原田商会と組んでたなら女将も知っているはず…」と言う。女将に会うためもう一度晴海町へ行く。

晴海町の船着き場に行くと、女将と金王屋主人が居る。どうやら次の船で荷物が運ばれて来るらしく、安堵しているようだが、現れた水夫が「また積荷が消えて…、水夫まで…」と報告して来る。

ちなみに女将と主人とのやり取りの中で、女将が「最悪の場合は…、私もあんたも首くくることになるかもよ?」などと言うのだが、犬神サーカス団の『平成デモクラシー』(『スケ番ロック』収録)にはこんな歌詞がある。

昨日隣のおじさんが 首をくくって死にました

…この歌、どうしても「昨日金王屋の~」としか聞こえなくて困る(笑)。

そして主人は「何とかならんか」とダーク・ソルに頼み込んで来る。ゴウトは「ソル、この街の異変、少し調べてみるか。異界に原因があるかも知れん」と言う。

人間椅子の『人面瘡』(シングル『夜叉ヶ池』収録)にはこんな歌詞がある。

横浜の波止場はぬばたまの 黒船が闇夜に消え失せる

金王屋の主人と竜宮の女将が話しているシーンを再現したものがこちら(『すみっコぐらし』のてのりぬいぐるみなどを使用したイメージです。実際のゲームとは関係ありません)。

「最悪の場合は…、私もあんたも…」

イワンのばか

名も無き神社より「異界・晴海町」へ行くと、水夫が悪魔「アンズー」の群れに襲われているのを発見する。アンズーを倒し水夫を救出。他にも何人かの水夫がアンズーの群れに襲われているので、全員を救出する。救出後、水夫たちに「読心術」を使うと、お礼にアイテムが貰えたりもする。

その後ある場所に行くと「マトリョーシカ」が落ちているのを発見するが、近寄ると悪魔「トリグラフ」たちが襲ってくるのでこれも撃破。どうやらラスプーチンが召喚した悪魔のようだ。トリグラフは石化攻撃などの厄介な技を持っているので注意。

トリグラフを倒すと、水夫たちは元の世界に転送されるので、ダーク・ソルたちも現実界に戻る。現実界の晴海町で再び女将と会う。彼女の話によると、エルフマンは前は良い人だったが、最近は人が変わったようで「外国人の不法滞在の手助けをしている」だのといった良くない噂があるらしい。女将がエルフマンから貰ったという「思い出の指輪」を譲り受ける。エルフマンは「天主教会」に居るそうだが、フィールド上からは直接教会に行くことが出来ない。海を渡る方法が必要になる。

見出しタイトルは筋肉少女帯の曲名。

ロシアンルーレット・マイライフ

海を渡るには、大道寺家の地下に居た大タラスクの力を借りる必要がある。大道寺家の地下で彼と交渉するのだが、ここでの会話は『真・女神転生』(スーパーファミコン他)などの悪魔会話のセルフパロディのようなものになっている。本作には悪魔会話が無いから無理やり入れたとしか思えないけど…。

上手く交渉すれば「ローヌの笛」を貰える。これを持ってフィールド上の特定の場所に行くと、大タラスクに乗って海上移動が出来るようになる。これも『真・女神転生』の終盤で「カテドラルでタコか亀のいずれかを助けると、海上移動が出来るようになる」イベントのパロディである。

晴海町から海上移動し、「天主教会」付近まで行く。そして教会の隣にある「外國人墓地」へ入ってみる。ちなみにこの辺では「グール」とよく遭遇する。

なお第四話の話は『神々の遺産』の第二章後半と酷似している。こちらを参照。

lucyukan.hatenablog.com

そう、『神々の遺産』第二章後半では墓地と教会が出てくる…。今回の『超力兵団(Soulless Army)』は「軍師ダークソルがライドウに生まれ変わっている」という脳内設定にしているので、前世ではシェード教会の墓を掘り返してゾンビやグール(『超力兵団(Soulless Army)』の方のグールとは違うが)を作っていたのだろうなぁ…と考えると、何の因果か? と思う。

墓地には霊魂と思われる思念体が佇んでいた。霊魂は何かを埋めたような跡がある地面を見つめているので、そこを掘り返してみると(「前世」と設定している軍師ダークソルは墓を掘り返していた…)、白骨化した遺体が出てくる。ダーク・ソルは霊魂とも話すことが出来るので、霊魂の話を聞き、「思い出の指輪」を見せると反応がある。霊魂の話から、この遺体はエルフマンのものであることが判明する。

エルフマンの霊魂は「私はある男に殺されて、その男が私に成りすましている…、仇を取って欲しい…」などとダーク・ソルに語り掛けた後に消滅した。なお、ここにある墓のうちの一つを調べると「…ド・デイビスここに眠る」などと書いてあるが、これは『真・女神転生デビルサマナー』(セガサターン/PSP)に居た「シド・デイビス」という悪魔召喚師の祖先の墓だろうか。

天主教会に入り、懺悔室に近寄ると男の声が聞こえる。どうやらラスプーチンの声のようで、何者かに報告をしているようだ。「歴史の特異点を発見して必ず修正する…」といった話が聞こえるが、どういうことか。このゲームの日本自体が「史実では存在しない元号」が使われた偽の世界なので、本来なら存在してはならないため、消し去ろうとしているのがラスプーチンなのだろうか。

懺悔室の扉を開け、ラスプーチンと話す。彼がエルフマンを殺して、本人に成りすまして貿易を取り仕切っていた、ということが分かる。この話も『神々の遺産』第二章後半に似ているのだが…。あちらは「軍師ダークソルがシェード教会の神父を殺して、神父に成りすましていた」という話だけど。

さらにラスプーチンは「カヤは超力兵団計画という計画のために霞台で働いてもらっている…、そしてミーは暗殺者として、計画の邪魔をするユーを殺すように命じられている…」といった話をする。超力兵団計画とは何のことだろう。やはりラスプーチンは初めからダーク・ソルを殺すために付け狙っていたのだ。

そしてラスプーチンとの対決になるが、最初は「魔トリョーシカ」と呼ばれる巨大な人形の中に隠れているので、これを破壊する必要がある。その後、この人形たちも執拗に襲ってくるので注意。ちなみにバトル開始前にラスプーチンがコサックダンスを踊るシーンがあるが、筋肉少女帯の『ロシアンルーレット・マイライフ』( 『シーズン2』収録)にはこんな歌詞がある。

BGMカリンカリンカマヤ コサックダンスは天国で

やるぜ 運命*2から銀の銃 もぎとれ

…だいぶ昔からだが「カリンカリンカマヤ」のところが「マリンカリン」(魅了魔法)と聞こえる。

ラスプーチンを倒し、探偵社で鳴海と話したところで第四話は終了。だがラスプーチンはどうやら人間では無く機械仕掛けの人形であり、実は死んでいなかったのでは…と暗示させるシーンがある。

なお別の記事で言ったが、第四話の最後で鳴海が「ただの一人の少女の誘拐事件では無くその背後に大きなものが存在する…、そういう予感がしてならないのだった」などと言っているのだが、これはセリフというかナレーションである。本当はナレーションで締めたかったのかも知れないが、無理やりセリフにしたのでこうなった感じがする。

続きは次回で!

(※画像は筆者が『シャイニングフォース・神々の遺産』風に製作したものです)

*1:元号は架空の「大正20年」

*2:さだめ